日本人は傾向として「相手が誠実に対応してくれるだろう」と性善説で物事を考える傾向にありますが、転職エージェントの利用においてこの考え方は危険です。
- こんな会社だとは思わなかった
- 聞いていた話と違うんだけど
- 担当者の話を鵜呑みにするんじゃなかった
この種の後悔を抱く人が一定数いますが、総じて情報不足のままエージェントを利用し、言いなりに動いてしまった結果です。
こんな結果に終わらないためにも、転職エージェントの利用に際しては以下のことを認識しておかなければなりません。
転職エージェントは危険で怖い存在でもある!
要するに、プラス面ばかりではないので、転職エージェントが何たるかをしっかりと理解した上で利用する必要があるということですね。
詳しく見ていきましょう。
転職エージェントのビジネス視点を理解しよう!
転職エージェントを利用する上で認識しておくべきは、ビジネスで人材紹介事業を行っているということです。
エージェントは求職者を転職させることによって、企業から紹介手数料を得ています。
しかも、ほとんどの場合が「成功報酬」という料金体系なので、あなたが内定を受諾して入社しない限り、料金は一銭も振り込まれません。
エージェントが無料で相談に応じ、案件を紹介し、面接をアレンジする行為は、その先にある「紹介手数料」を得るためである!
この点だけはしっかりと認識しておく必要があります。
仮に、あなたがお金を払っているのであれば、あなたの転職を成功させるために必死に動いてくれるはずです。
でも、そうではないですよね?
- 会社に売上をもたらすため
- お金を払ってくれる企業のため
この側面が強いのが実際なので、甘い認識は捨てなければなりません。
仮に、あなたが「企業から内定を取り得る人材」であれば、エージェントからすると、絶対に転職してもらわなければならない存在になります。
つまり、求職者は「タダよりも高いものはない」という感覚を持ってサービスを利用しなければならないのです。
コンサルタントの実情!
各コンサルタントは、所属会社から非常に厳しいノルマを課せられています。
成功報酬型のビジネスモデルでは、会社は結果が出せないコンサルタントを「無用なコスト」と考え、早期に見切りをつけます。つまり、コンサルタントは常にそのプレッシャーと戦っているんですね。
そして、このプレッシャーが求職者の転職を「失敗」に導く原因になることがあるのです。
- コンサルタントも生活が掛かっている
- 何としても結果を出さないといけない
- 内定が出たら、どんな手段を使ってでも「押し込む」ことを考える
- たとえその企業が求職者の意図する会社と異なっていても、ブラック要素が強い会社であっても、情報操作して押し込もうとする
怖いですよね?
でも、これが転職エージェントです。
結局、コンサルタントの口車に乗せられて入社し、転職後に「聞いていた話と違う」となったとしても、内定を承諾した求職者自身の責任です。
ゆえに、求職者側は「何を言われようとも自分の意思で入社を判断する」という心持ちでいることが重要です。
クロージング
内定企業に対するクロージングは、どんなに優秀で親切なコンサルタントであっても、多少は行われるものである!
コンサルタントからすると、売上を立てられるか否かの重要な局面なので、これが真です。
ゆえに、「自分のために尽くしてくれた」「親切に対応してくれた」「信頼できる」と感じるコンサルタントであっても、相手のことを考える必要は一切ありません。
その会社に入社し、今後も長く働き続ける必要があるのはあなたですからね。
- 紹介された求人に応募するかどうか
- 内定企業に入社するかどうか
この2つの選択は必ず自分の意思で行って下さい。
担当コンサルタントのために動くのは、転職を失敗に導く可能性があるので絶対に避ける!
この意思をしっかりと持っていれば、相手の口車に乗せられて、誤った方向に誘導されることはないはずです。
仮に、コンサルタントの意見に反することで態度が変わるようなら、そんなレベルの低い担当者はバッサリ切りましょう!
自分の利益しか考えないレベルの低い担当者と付き合い続けても、良い結果は期待できないですからね。
転職エージェントは自分の転職のためだけに賢く使って下さい!