転職活動の内定確率を高め、入社後も幸せに働くためには、マッチング度の高い求人に応募することが必要不可欠です。ただ、そうは言っても、自身のキャリア(経験・スキル・希望含む)にピッタリ合った求人がなかなか見つからないのも実情かと思います。
そんな場合でも、会社に勤めながら転職先を探している人なら「気長に探そう」と思えますが、失業中の人は、そんな悠長なことは言っていられません。その為、求人案件を紹介されると、「マッチしていなくてもとりあえず応募する」といった行動にでる人もいるかと思います。
しかし、どんなに苦しい状況でも、マッチング度の低い求人には応募しないという姿勢で活動に臨むことをお勧めします。というのも、落選の山を築くことは「負け癖」をつけることに繋がり、万一採用されたとしても違和感を感じて再び転職の道に舞い戻ってしまう可能性が高いからです。
当然ですが、マッチング度の低い案件に応募しても、内定に至る可能性は極めて低いです。書類選考で切り捨てられ、面接にすら呼ばれない。そんなダメ出しが何度も続けば、誰でもモチベーションは下がってしまいます。
不思議なことに、「今回もどうせダメだろう」という気持ちで応募するようになると、求人の選び方は雑になり、発言も受け身でネガティブなものになっていきます。応募書類を作成する時も、事前に十分に情報収集し、応募企業に合わせて書類を手直しすべきなのですが、そうした一連の下準備も面倒になってきます。
結果、ますます書類選考で弾かれるようになり、完全に悪循環に陥ってしまうのです。
こうなってしまうと、もともと自分に自信があった人でも、次第に表情が暗くなり、時間とともに相手に与える印象も悪くなるのです。
- マッチング度の低い企業にもとりあえず応募する
- 内定に至る可能性が極めて低いので不採用が続く
- 不採用が続くことで「負け癖」がつく
- 負け癖がつくと、活動が雑になり、活動レベルも低下する
- 活動レベルが低下すると、更に不採用の確率が高まる
- 内定を取ることが転職の目的となり、妥協した会社に応募するようになる
- 結局、転職後に後悔して再転職の道に進む
こうした負のスパイラルを招いた責任は、「とりあえず数多く応募すべきという風潮」や「マッチング度の低い案件を安易に紹介する売上第一主義のエージェント」にもあるのですが、それに応じてしまっている求職者にも原因があります。
もちろん、一見マッチング度の低そうな案件の中にも、「自分のキャリアを十分に活かせる案件」が埋もれていることもあります。その為、幅広く可能性を探っていくことは大切なのですが、深く求人を研究した上で「あきらかに非マッチングだ」と感じる場合は、応募を冷静に判断して欲しいと思います。
応募は積極的に!
これは、あくまでも「マッチング度の高い求人」であることが前提での話だからです。