新卒から大手で働いている人は、転職でも同様に大手を志す傾向があります。
もちろん、この志向が悪いわけではありませんが、注意が必要なのは確かです。
何故なら、大手から大手に転職した人の多くが「長続きせず辞めている」という現状があるからです!
主な理由は以下のようなもの。
- 同僚と比べて正しく評価されていない
- 社内でアウェー感を感じる
- 仕事の領域が狭くなった
でも、実はこれ、よく考えたら当たり前のことなんですね。
それにも関わらず、ただ単に「大手出身だから、次も当然大手だ!」と漠然とした考えで転職に臨むと痛い目を見ます。
ここでは、そんな大手企業への転職に潜む「落とし穴」について解説していきます。
大手企業は「外様」に優しくない!
大手企業には「新卒重視」の風潮が今でも根強く残っており、その中から、将来の幹部候補を育てることを考えます。
しかも、終身雇用がほぼ確立されているので、外部からの流入者は「本流」に乗れない傾向が強い。
結局、新卒採用を重視する大手が中途採用を行う目的は、「退職者の穴埋め」という主旨が強いため、評価においては他の同僚と同等、又はそれ以下となることが多いんですね。
つまり、外様である転職組は、地位向上を妨げられ、組織内での地位が下がってしまう!
また、大手企業は分業化が進んでいるので、職域が狭いというのも特徴です。
仕事の領域を広げる(新たなキャリアを積み上げる)ために転職したが、結局は仕事のレベルが低下した!
本当によくある話です。
これらの要素がやがて不満に変わり、結局は再転職の道へ・・・。
こんな人が案外多いのが、大手から大手への転職なのです。
もちろん、全ての企業、全ての転職者が該当するわけではありません。でも、この傾向が強いことは疑いようのない事実です。
だから、今、大手企業で働けているのであれば、転職するかどうかを含めて熟考することを推奨します。
大手企業出身という肩書きに頼ってはいけない!
大手出身者は、自社が世間から注目されていると勘違いする傾向にあります。
「大手企業出身だから、需要が高い」と信じているわけですが、実は転職市場での評価は思ったほど高くありません。
その理由は、以下のように評価されることがあるからです。
- 大手は業務が細分化されて役割分担が明確であることが多く、このことが職務領域を狭め、年齢の割には経験が積めていない
- 組織に守られているため「常にこうあるべき」という凝り固まった考えに支配されており、環境適応力が低く、メンタルもあまり強くない
これらの要素が相まって、大手出身者でも転職に苦労する人はたくさんおられます。
ゆえに、転職を決意したのならば、大手企業出身という肩書きに頼ることなく、万全の準備を持って活動に臨んで下さい。
採用側は、「せっかく大手企業に入れたのに、何故辞めるんだろう?」「何か問題(欠陥)があるのでは?」という目線で大手出身者を見ています。
だから、転職理由や志望動機がより重要になると考えておきましょう。
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