転職が上手くいかず、再転職の道に進むことに...
時として、こういうことはあります。今の会社でやっていくことを想像できないならば、再転職も致し方ありません。現に私なんかは3度も転職しています。
そんな時、再転職に対して以下のような考えを持っているとしたら注意です。
「前回も転職できたから今回も大丈夫だろう!」
「転職活動を既に体験しているからスムーズに進むだろう!」
はっきり言って、この考えは相当に甘い!
厳しい現実があることを理解しておかないと、また失敗してしまう可能性があります。
私はこれで失敗しました。
だからこそ、再転職に臨むならば持っておいて欲しい心得があるんですね。
- 前回のようにスムーズに進むとは限らない
- 前回よりも確実に厳しい戦いになる
- 活動期間が長くなることも想定しておく
- 再転職することになった理由が重要度を増す
- 前回の反省を活かさないと同じ道を辿る
- 同じ活動方法で大丈夫だと過信しない
一つずつ詳しく解説していきます。
私と同じような道に進まない為に、参考にして頂ければと思います。
1.前回のようにスムーズに進むとは限らない!
特に前回(これまで)の転職が比較的スムーズに運んだ人はくれぐれも注意して下さい。
転職市場はとてつもないスピードで変化しているので、あなたが前回転職した頃とは状況が異なることも十分に考えられます。また、転職回数を重ねたことがハンディとなり、苦戦を強いられる恐れもあります。
前回の転職から年数が経過している人も要注意です。何故なら、転職で最も強い武器となる「若さ」を失っているからです。年齢を重ねているほどに、採用過程では「何ができるのか(どんな貢献をしてくれるのか)」が真に問われます。可能性で採用してくれるという「若い故の特典」は一切ありません。
これが現実ですから、情報収集により転職市場の「今」をしっかりと見極めると同時に、自身のキャリアが持つ現時点での価値を認識してから行動を起こしましょう。「今回もすぐに次の会社が見つかるだろう!」といった浅はかな考えで再転職に臨んでしまうと、再び失敗してしまうかもしれません。
2.前回よりも確実に厳しい戦いになる!
転職は繰り返す(回数を重ねる)ほどに厳しさが増していきます。
これから逃れられる人は、転職を利用してキャリアアップを実現している人だけです。それ以外の人は「前回よりも確実に厳しい戦いになる」と認識しておきましょう。
前述した通り「若さ」を失っていることが理由の一つで、年齢を重ねる程に「年齢相応の経験・スキル・実績」が求められるからです。つまり、「企業から求められる基準が上がる」ということ。あなたよりも若い転職者と同等レベルであれば、100%若い人材が採用されます。
再転職するということは、2社以上は経験してきたことになりますが、その中で「若年層では持ちえない経験・スキル・実績」を築いてきましたか?これに「YES」と回答できないのであれば、厳しい戦いを覚悟しなくてはなりません。
これが事実だからこそ、転職して3ヶ月、半年、1年未満で再転職するのは避けるべきと言われているんですね。短期間での転職は、内定を左右する「経験・スキル・実績」を築けていない可能性が高いです。だから、これに該当する人は「再転職は今なのか」を熟考して欲しいと思います。
この状態で転職しても「今と同じレベル or それ以下」の企業にしか雇ってもらえません。それ故に、転職してもまた同じ悩みや不満を抱える可能性が高いです。
3.活動期間が長くなることも想定しておく!
前述した通り、再転職は厳しい戦いになることが多いですし、慎重さが求められるが故に長期化する可能性も高いです。それ故に、活動期間が長引くことを考慮して転職に臨む必要があります。
この対策として最善なのが、今の会社で働きながら転職活動を行うことです。働きながらは大変だと思いますが、そんなのは関係なしにそうした方がいいです。これが転職では最大のリスクヘッジとなります。
会社を辞めた状態で活動が長期化すると、金銭的問題、精神的問題、企業からの印象悪化、決まらないことへの焦り、企業選びに妥協など、マイナス方向にしか進みません。結果、また失敗、また転職、なんてことに繋がる恐れがあります。
どうしても会社を辞めざるを得ない人は、事前準備が成功へのカギとなります。
- 長期化を考慮してお金を貯めておく(無職期間が半年に及んでも生活できる)
- 自己分析、書類作成、面接対策をやっておく
- 求人媒体の選定や登録を完了させておく
会社を辞めた時には、「求人を見て応募するだけ!」という状態にしておき、「何が何でも3ヶ月以内に決める」と期限を設けて活動することが大切です。
4.再転職することになった理由が重要度を増す!
中途採用を行う企業が最も嫌がることは何だか分かりますか?
それは、「雇った人が結果(利益)を出す前に辞めること」です。何故なら、その採用が無駄になり、赤字となるからです。これを防ぎたいが故に、中途採用では転職理由を必ず問うんですね。
そして、それは転職回数が多い人ほど、強く、徹底的に問われます。つまり、再転職者のあなたはこれに当てはまるわけです。要は「また辞めるんじゃないの?」と見られているということです。
これは大抵の人が理解しているかと思います。
で、ここからが重要です!
大抵の人は、企業からの印象悪化を防ごうと「嘘」の転職理由を考えます。最悪なのは、転職を繰り返すことになった原因を「他責」にする人もいます。やっぱり、極めて高い確率で「嘘」は見抜かれますし、他人に責任を擦り付けるような人も心象が悪いです。
結果、どちらも不採用となります。
この悪循環には絶対に入ってはいけません。
採用側を納得させるだけの理由がある人はそれを素直に語れば問題ありませんが、正当な理由がない人は、素直に自分の非を認める回答を示した方が絶対に得策です。
嘘はバレます、嘘を付く人を雇いたいと考える企業も存在しません。
5.前回の反省を活かさないと同じ道を辿る!
あなたは「前回の転職が失敗だった」と感じていますよね。だからこそ、再転職の道に進むことを決めたんだと思います。
「なぜ、前回の転職は失敗してしまったのか?」
あなたはこの疑問をきっちりと解決できていますか?
失敗となった原因を特定できていないと、転職しても同じ道を辿る可能性があります。
良い会社だと思ったが、入社してみると想像と違っていた...これは情報収集が足りなかったことが原因かもしれません。想像通りの会社があると思っている甘い考えが原因かもしれません。
志望度の高い会社から内定を取れず、その会社に入らざるを得なかった...転職活動に全力で臨まず、手を抜いてしまったことが原因かもしれません。自分のキャパを超えた高望みが原因かもしれません。会社を辞めて活動しており、経済的理由がその状況を生んだのかもしれません。
人それぞれに失敗を招いた原因があるはずで、今回の転職はその反省を活かした転職活動を行って下さい。そうしないと、同じレベルの会社に入り、同じような悩みを抱えます。
6.同じ活動方法で大丈夫だと過信しない!
前回と同じ活動方法で充分だと過信するのも危険です。
例えば、前回は大手3つの転職サイトだけで転職を実現したので、「今回も同じ転職サイトだけを使えば大丈夫だろう!」といったものですね。
前述した全ての内容から、それでは転職を実現できないことも考えられます。
あらゆる媒体、あらゆる転職サービスを利用して下さい。
可能な限り多くの求人に目を通して下さい。
転職サイト、エージェント、ハローワーク、求人誌、求人広告、各種セミナーなど!
再転職する人は、今回の転職を最後にしたいはずです。なら、それを実現できる会社を探す必要があります。当然、多くの中から探した方が見つかる可能性が高いですよね。また、あなたと合う会社がどの媒体で求人を出しているかも分かりません。
他人の口コミやブラックが多いなどの評判で媒体を捨てないことです。はっきり言って、それはただの機会損失でしかありません。口コミや評判が正しいとは限りませんし、あなたにとってはそうでないかもしれません。
また、少しでもプラスとなるのであれば転職サービスを活用して下さい。エージェントを利用して、その道のプロに応募書類の添削や面接対策を教わる。転職サイトやハローワークが主催する応募書類や面接のセミナーを受ける。これを転職活動の初期に実施することが非常に重要となります。
活動内容を増やすとしんどくて大変です。でも、最後にしたいのならばやりましょう。ここで手を抜いて「また失敗だ!」なんてことになったら、それこそ地獄じゃないですか。
今後長く働いていくこと、これからの人生のことを考えると、ほんの一時期の転職活動の大変さなんて「塵」のようなものです。
再々転職なんて嫌ですよね!?
だったら、踏ん張って頑張りましょう!