転職サイトを利用する際の注意点と心得！絶対に知っておくべき現実

転職が頭によぎったら、とりあえず「転職サイト」に登録するという人は多いはず。「こういう会社が存在するんだ」「こんな会社が中途採用者を募っているんだ」など、最初に企業のことを知るのにこれほど便利なものはありません。

ただ、転職サイトを利用するにあたり、いくつか知っておいて欲しいことがあります。転職サイトを有効利用する上でも必要な知識なので、しっかりと頭に叩き込んでおいて欲しいと思います。

まず、転職サイトを利用するにあたって、「転職サイト＝広告である」ということを理解しておいて下さい。

転職サイトは企業からお金をもらって求人記事を掲載しています。つまり、転職サイトからすると、求人掲載企業はスポンサーに当たるわけです。だからこそ、転職者側は無料で利用できるのであって、転職サイトの運営も成り立っているんですね。

そのため、企業に関する悪い情報は控えめで、応募者を減らすことに繋がる情報は書かれていません。TV番組でスポンサーの印象を損なう発言はご法度とされていたり、同業他社の商品を扱わなかったりするのと同じです。

応募者を募るための広告ですから、離職率が高いブラック企業であっても、素晴らしい会社であるかのように書かれていることは日常茶飯事です。

この事実から、転職者側は以下のことを理解した上で利用することが求められます。

こんなのおかしいじゃないか！と感じる人もいるでしょうが、これは仕方がありません。何故なら、前述した通り「転職サイトは広告」であり、その広告を見てどう行動するかは個人の責任だからです。

企業は高額な料金を支払ってまで採用したいと考えているわけで、それを自ら妨げる情報を記載するはずがありません。憤りや納得のいかない部分はあるでしょうが、「企業側の視点」や「広告の役割」を考えると理解できますよね。

これは、無料で利用できるが故のデメリットとでも考えておくしかありません。だからこそ、転職者のあなたには「他の媒体も活用した徹底した企業研究」が求められるんですね。

転職者の目的は「転職によって自分の思い描くキャリアを実現すること」「転職の原因（不満など）を解決すること」かと思います。一方、転職サイトの目的はというと「利益の追求」になります。

転職サイトの運営企業は、人材紹介業を生業とする営利企業ですから、より多くの企業に求人を掲載してもらい、より多くの利益を出すことを目指しています。求職者に「素晴らしい会社」を紹介することが目的ではないので、勘違いしないようにしましょう。

極論を言うと、転職サイトからすると「あなたがどんな企業に入社しようが」「転職がどんな結果に終わろうが」そんなことはどうでもいいわけです。

むしろ、転職に失敗して再び転職市場に戻ってくれる方が有難い。求人を通年で出してくれるようなブラック企業の方がお得意様だということです。

この事実から、以下のことも理解して利用する必要があります。

よく、ネット上で「この転職サイトはブラックが多い！」などの議論がなされていますが、どんな求人媒体にもブラックは存在します。求人数が多いサイトほど、比例してブラックの数も多いと考えておくべきです。

また、転職サイトとしても求人掲載企業の内実までは掴めないので、ブラック云々は判断できないのが実情です。だから、求人掲載依頼があれば基本的にどんな企業でも掲載します。

結局のところ、転職サイトは求人を募っている企業を転職者に紹介しているだけです。だから、企業の見極め、応募判断、入社判断、これら全て転職者個人の判断で行うべきことで、転職サイトに頼ることではありません。

まとめ

転職サイトが使いづらくなるような情報だったかもしれませんが、これは紛れもない事実です。頭の片隅にでも入れておいて下さい。そして、冷静に、客観的に求人を閲覧して下さい。

また、転職サイトの情報だけに翻弄されることなく、様々な情報を集めてトータル的にどう行動するかを判断する姿勢が大切です。そうすることで転職サイトはあなたにとって大きな武器になります。

冒頭でもお伝えしましたが、最初に企業のことを知るのに「転職サイト」ほど便利なものはありません。これだけでも十分に利用価値がありますし、企業と直接やり取りができる機能も提供してくれています。これを、利用しない手はありませんよね。

裏事情も知った上で賢く利用してやりましょう！

昨今は、転職サイトも多様化しており、様々な価値を提供してくれるようになっています。

当サイトでも「価値のある転職サイト」をいくつかご紹介しているので、あなたの転職に有効利用していただければと思います。