転職に臨むにあたって「転職市場ではどんな人が評価されるのか」は非常に気になる部分ではないでしょうか。これは、働く上でも知っておくべき重要なことになります。
実はこれ、企業目線から考えると簡単。
それは「より多くの利益を出せる人かどうか」ということです。
例えば、営業・販売で考えると「個人で優秀な成績を残せる人」よりも「優秀な成績を残せる人を育成して、チームをマネジメントできる人」の方が圧倒的に評価されます。何故なら、会社にとってより多きな利益を生んでくれるからです。
だからこそ、昇進してマネジメント職に就くことで給料がアップするんですね。ですから、「キャリアアップする」、「仕事を通して成長する」とはより多くの利益を出せる人間となることを意味します。これが社会の現実であり、働く上でもしっかりと意識しておくべきこととなります。
これを転職での評価に当てはめると、以下のように「具体的な数字を出せる人」が評価されることになります。
- コスト削減ができる
- 高単価・高利益の商品を開発できる
- 高単価・高利益の商品を販売できる
- 低い金利でお金を調達できる
- 部下を率いて売上や利益が出せる
つまり、転職でアピールすべきなのはこの点なんですね。もちろん、これらの要素が高ければ高いほど、転職市場での価値は高くなります。つまり、より多くの企業から求められることになるので、自分の望む転職を実現させやすくなります。
転職市場ではより多くの利益を出せる人が強い
転職市場で評価される「市場価値が高くより多くの利益を出せる人」について例を挙げて解説します。
経理であれば、より多くの金額を取り扱う企業において、より多い金額を節税し、より多いお金を銀行からより低い金利で引っ張ってこれる人が強い。法務であれば、より高い値段の訴訟を、より有利な条件で勝ち、より多くのお金を取れる弁護士が強い。技術職であれば、より短期間で、より高い値段で売れる製品を開発し、その製品をより安いコストで作成し、よりロングセラーにできる人が強い。
なぜ、これができる人が強いのかというと、「より多くの利益をもたらしてくれるから」となります。この「利益」というのはモノだろうが、サービスだろうが、技術だろうが、考え方は同じです。
これは管理職でも同じように考えることができます。
生産性の低い部下を10人マネジメントする人よりも、生産性の高い部下を10人マネジメントできる人のほうが価値が高いです。これが、30人、50人、100人と増えていくだけ価値は上がります。
もちろん、管理職には人徳やマネジメント力という要素も要求されるのでが、企業が見ているのは、「何人マネジメントして部下たちの利益を何%上昇させることができるのか」です。つまり、より生産性を上げられるレベルの高い人を、より多く仕切れる人ほど強くなります。
「利益」という視点を持って働くことが大切
この「利益」を意識して働くことは非常に重要です。
自分が成長しているのかどうか知るには、「より多くの利益を出せる人物として成長できているか」を考えると良いことになります。例えば、1年前と比較して、同じ仕事を同じようにこなし、出している利益は変わっていない。これは成長していないことを意味します。
この場合、「出している利益は1年前と同じ = 貢献度は同じ」となりますから、給料も上がりません。つまり、給料UPを実現するには、より多くの利益を会社にもたらす必要があることになります。これはある意味当たり前のことなんですが、理解していない人が結構います。ですから、「あれから1年も頑張って働いたのに給料が上がらない」という考えは論外になります。
これを転職に当てはめても同じです。
「より多くの利益を出してきた実績を持ち、自社でもすぐに利益を出して貢献してくれるだろう」と思わせることができる人は重宝されます。逆に、そうでない人は厳しい戦いが待っています。
転職ではこの「利益」が非常に重要だという点を認識しておきましょう。
「利益を出せる人(貢献性)」
「その利益をすぐに出せる人(即戦力)」
あなたがこれに該当するかを採用過程で深く探られます。つまり、転職では「私は御社でも利益を出して貢献できる人間です」ということをアピールする必要があります。これをしっかりと頭に入れて臨みましょう。
それが、内定獲得への近道となります。