転職の面接を勝ち抜く上で避けて通れない質問の一つが「志望動機」です。
この「志望動機」はWEBからの応募や履歴書にも必ず記載する必要があり、面接でも100%聞かれる質問です。また、応募する企業毎に考える必要がありますから、最も頭を悩ますものではないでしょうか。ただ、そこに手を抜かず、100%聞かれるということを逆手にとって対策しておくことが大切です。そうすれば、あなたの採用過程を有利に進めてくれることは言うまでもありません。
ここでは、そんな最重要項目である「志望動機」について詳しく解説していきます。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
面接で質問する側の企業は志望動機に何を求めているのでしょうか。
- どの企業でも通用する様な志望動機は聞きたくない
- 求人情報、ホームページ以外の情報を使った企業研究の成果を示して欲しい
企業側が知りたいのは「なぜ、当社なのか」「なぜ、当社でないと駄目なのか」という部分です。社名だけ変えればどの会社でも通用するものや、ホームページから拾ってきた言葉の羅列は聞きたくないんですね。
でも、実際の面接の場では「心に響かない志望動機」を語る人が多いのが実状なんですね。ただ、この実状は裏を返せばチャンスとなります。なぜなら、あなたがその会社に入りたいという熱意を示せれば、ライバルと差別化できることになるからです。
NG回答例
抽象的なフレーズやホームページから拾ってきた言葉を付け加えるだけでは面接官の心に響くことはありません。面接官からすると、この様な当たり障りの無い志望動機は聞き飽きているんですね。この程度の回答だと「あぁ、またか」と思われて不採用になるだけです。
OK回答例
そしてもう一つは、若手にも責任ある仕事を任せていこうとする御社の体制に魅力を感じたからです。そうした環境にて更にスキルを高め、将来的にはマーケティングや企画を通して貢献していきたいと考えている次第です。
ここで、重要なのは文書の内容云々よりも「今までの経験やスキルを活かして貢献することができる(CAN)」及び「将来的にこうなりたい(WILL)」を伝えることです。
もちろん、その「CAN」を企業が求めていることが重要で、「企業が求めるスキル・能力=あなたが出来ること(CAN)」のマッチングなくして採用はありません。もちろん、第二新卒や未経験者歓迎の求人ではこのマッチング無しに可能性だけで採用されるケースもあります。ただ、中途採用者を募る転職では即戦力を求めていることが多いですから、このマッチングが重要になります。また、あなたの「WILL」が企業が将来的に期待している部分であれば尚良しということになりますね。
つまり、どの企業でも通用する様な志望動機では内定を勝ち取れないことが分かると思います。また、企業がどんな人材を求めているのかを応募要項や企業研究から読み取り、それをアピールすることが重要だということです。
更に言うならば、退職(転職)理由が志望動機と連動していることも大切ですね。例えば「私はこうなりたい(WILL)という思いを持っている。でも、今の会社では実現不可能なので転職を決意した。そして、御社にはそれを実現できる環境があるから志望した」ということになります。この様に退職(転職)理由と連動して伝えることができれば、あなたが話すことに説得力が生まれます。
以上を意識して「志望動機」を作り込みましょう。最も大変な部分です。でも、だからこそ手を抜かずにやることでライバルを出し抜けます。ここに最大限の力を注ぎ込み、転職を成功に導きましょう。