見た目の情報が相手に55%の影響を及ぼす!
こんな法則(メラビアンの法則)が存在することからも分かるように、採用過程において「外見」は合否を分ける重要な要素になります。いくら能力が優れていようとも、業務遂行への悪影響が懸念されるほど太っていたり、服装がだらしなかったり、髪がボサボサだったりすると、受かるものも受かりません。
アメリカでは、「太った人は自己管理ができていないという理由で管理職になれいない」なんてことも言われています。でも、これは日本企業の採用担当者であっても同じ認識です。特に30代、40代に対しては見る目がシビアなので、他の世代よりもビジュアル面に気を配る必要があるのです。
外見に投資することで道が開けることも!
採用確率を高めるため、「お金をかけてでもビジュアル面を磨く」ということが時には必要になります。その理由は、「転職活動が上手くいっていない人は、概してビジュアル面に問題がある」ということが多いからです。
特に30代後半、40代以降になるとファッションに無頓着になりがちです。4,5年前に買ったヨレヨレのスーツ、袖が擦り切れて襟汚れの酷いワイシャツ、ビジネスにはそぐわないデジタル時計、メタボ体型、ボサボサの髪、果たしてこんな外見で面接に臨んで内定を勝ち得るでしょうか。
面接担当者というのは、こちらの想像以上に応募者の「外見」にも注目しています。
ある40代前半の転職希望者の方は、たった1回の面接のためにスーツを新調されました。この効果は絶大で、第一志望の会社から内定を獲得したのです。本人曰く「自己流でやっていて何十社も不採用になったので、お金をかけてでも第一志望の会社に万全を期したかった。もっと早くから外見にも気を配るべきでした」とおっしゃっています。
「見た目なんて関係がない」「お金にも余裕がない」「能力が第一のはずだ」等々、外見を無視した認識で面接に臨んでいると、受かるものも受からないのです。採用側は「服装がだらしない = 本気度が低い = 仕事も適当」と見なします。それだけ人間というのは「見た目」で人を判断する生き物なのです。
是非ともこの機会に「外見」に問題がないかを確認してみて下さい。
面接時の外見チェックポイント
投資することで対策できる「外見」のポイントを示します。
項目 | ポイント |
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服装(スーツ、シャツ、ネクタイ) | 自分の体型に合ったジャストサイズのスーツ・シャツを着用することを心掛ける。汚れ、裾切れ、劣化が見て取れるものは避ける。ネクタイは派手・華美でないものを選ぶ。 |
小物(鞄、眼鏡) | 服装面だけでなく、小物にも気を配る。鞄はビジネスユースのフォーマルなもの、眼鏡はレンズの汚れ、ずり落ち、痛みがないものを選ぶ。 |
外見(髪型、髭、眉毛) | 普段利用していなくても、美容室で用途にあった髪型に整えてもらうのもあり。外見に関しては、何よりも清潔感を重視する。 |
体型 | 普段から運動しておくことが重要。特にメタボ体型の人は、体型で落とされる可能性があるので、ダイエットに励むこと。 |
体臭、口臭 | 面接では「臭い」にも気を配る必要がある。タバコや汗の臭い、加齢臭、香水の臭いは相手に不快感を与える。面接前にシャワーやデオドラント・制汗剤を使用して対策することも大切。 |