転職する人は自ら動いて変化を求めるタイプの人間である!
世の中にはとてつもない数の会社と仕事が存在するので、「最初に入社した会社」や「最初に就いた仕事」が自分にとってベストである可能性は極めて低いです。そのため、社会人として働いているほぼ全ての人が、一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか。
でも、実際には「転職する人」と「転職しない人」が存在するわけで、転職が当たり前と言われている世の中においても、その割合は半々といったところです。この違いはどこからくるのでしょうか。
ここでは「転職する人」にスポットを当て、その特徴と傾向、そして注意して欲しいことをお伝えします。
<プラス面の特徴・傾向>
- 行動することで変化を求める(変化を好む)
- リスクを負ってでも行動できる
- 向上心がある
- 新しい環境に飛び込む勇気を持っている
- 将来を真剣に考えている
<マイナス面の特徴・傾向>
- 嫌なことから逃げる傾向がある
- 精神的に弱い(我慢弱い)
- 飽き性
- 理想を追い求める傾向にある
- 理想郷があると勘違いしている
全ての人にこの傾向が当てはまるわけではないですが、この種の特徴や傾向が強いことは間違いありません。あなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
人間的にこれらの特徴や傾向を持っていても問題はないのですが、こと転職においては、企業(採用側)も転職者をこのように見ているということを認識しておかなければなりません。
転職ではマイナス面の特徴や傾向を持っていないかが探られる!
転職という行動に打って出て、「自己実現」や「不満の解消」を志す姿勢は素晴らしいことです。
但し、転職においては全てが「行動する側の人間の中での争い」ですから、前述した「プラス面の特徴・傾向」は評価対象になりません。むしろ、「マイナス面の特徴・傾向を持った人ではないか?」が焦点になります。
それ故に、面接では「転職に逃げてきただけではないか」「精神的に弱いのではないか」「長続きせず、すぐに辞める傾向にあるのではないか」といったことが探られるわけです。特に、短期職歴があったり、転職回数が多い人ほど、この探りは深くなります。
まず、この事実を認識しておきましょう。
採用側はこの真偽を探る為に「転職理由」を問うわけですが、回答内容から「負の要素」が見え隠れしたり、嘘だと見抜かれた瞬間に不採用となります。転職理由は「駄目な人を落とす質問の代表例」なので、マイナス面の特徴や傾向を匂わす回答はご法度です。
例えば、「不平・不満全般」「どこの会社でも起こり得る事象(代表例は人間関係)」「解決可能な事象」は転職理由として使えませんし、「自信なさげな態度や発言」も精神的な弱さを疑われます。それ故に、実際はこれらが本当の理由だったとしても、必ずプラスの発想で話を持っていかなければなりません。
転職する人間(転職という行動にでる人間)は疑われている!
この事実を念頭に活動に臨み、マイナス面を持っていない人物であることをしっかりと相手企業に伝えましょう。これが、転職活動で内定を獲得する必要最低条件です。
転職する人はまた転職するのも一つの事実
一度でも転職を成功させると、行動を起こして変化を手に入れた「実績」を持つことになります。
実はこの実績が「負の要素」として作用してしまうことがあるんですね。どういうことかと言うと、転職先で新たな問題(不満)などが発生した際、「何とか解決しよう」という発想ではなく、「また転職すればいいや」が真っ先に頭に浮かんでしまうということなのです。
そして、成功体験を持っているが為に、転職に対する敷居が低く、再転職の道に進んでしまう可能性が高いのです。転職経験がない人と比較するとこの傾向は顕著です。
再転職は絶対にするべきではない!というわけではないですが、回数を重ねると、前述した通り「マイナス面の特徴や傾向を持つ人物」として警戒されます。その結果、面接では激しい追及を受け、回数で足切している企業からは敬遠され、望み通りの転職を実現できる可能性が限りなく低くなるのです。
転職が当たり前と言われる時代ですが、転職回数が多いことを良しとする風潮は日本社会にはありません。その意味で、自らが動くことで変化や改善を試みる傾向にある「転職する側の人」は注意が必要です。
私自身も3度転職した人間ですが、無意味な転職を繰り返した結果は燦燦たるものです。自分が行きたいと感じる会社からはことごとく不採用を叩きつけられ、最終的に辿り着いたのは「履歴書さえ出せば誰でも入社できるような会社」です。そんな会社がどんな会社なのか、多くを語る必要はないですよね。
行動することで変化を生み、リスクを顧みず新たな環境に飛び込めること、これは人間として素晴らしい要素です。でも、社会においては必ずしも好結果を生むわけではありません。こと転職においては特にです。
それ故に、転職という行動に出るのであれば、1回チャンスを本当に大切にして下さい。
そして、望み通りの変化を手に入れて下さい。