面接で丁寧な言葉遣いを心掛けることは重要ですが、度が過ぎるのも大問題です。本人的にはより丁寧に話そうとしているのだとは思いますが、大抵の場合は人物評価が低くなり、面接で落ちてしまいます。
文章でもそうですが、会話においても慇懃無礼、かしこまり過ぎている人というのは、相手との距離感を詰めることができません。逆に、優秀な人というのは、目上の人とも等しくフランクな会話を自然と交わすことができるものです。
日常生活においても、初対面での敬語から始まり、仲が深まってくると次第に言葉は砕けてくるはずです。もちろん、友達感覚で面接官に向き合うのは間違っていますが、親近感(一緒に働きたい)を感じさせることは面接においても重要なのです。
ここでお伝えしたいのは、「必ずしも経営者などの目上の人と対等に話せ」ということではありません。ただ、相手の懐に入れるコミュニケーション力や関係性構築力を持っているのか否かは、あなたの雇用される力、抜擢される力に大きく影響します。
あなたも周囲を見渡して、「あぁ、この人は自然体で感じがいいな」「上手く懐に入ってくるな」「分かりやすい話し方で前向きさを感じ、また会いたくなるな」などと感じる人がいるかと思います。是非、そういう人の話し方をベンチマークとして下さい。
面接で求められる敬語レベル
面接での敬語は、普段あなたが上司と話す際の敬語レベルで問題ありません。
要は、言葉の語尾に「です」「ます」を付けるレベルで良いのです。求職者の中には、「~でございます」のような御用聞き言葉を丁寧だと思って使っている人がいますが、これも「~です」の方が無難です。
面接官に敬語を使うことは当然のことですが、天皇陛下やどこかの国の王様に話すような、行き過ぎた敬語は必要ありません。使っている側は「より丁寧に」という心掛けからでしょうが、聞いている側からすると「難しそうな人だな」「扱いづらそうな人だな」と感じるものです。
思い当たる節がある人は、言葉遣いを変えることで好結果を得られるかもしれません。