一般企業で社会人として働いている状態から、転職して「幼稚園の先生」になるためのルートをご紹介します。
既に「幼稚園教諭免許状」を持っている場合は、各幼稚園の採用試験を受けて合格すれば「幼稚園の先生」になれます。
逆に、現段階で免許を持っていない場合は、取得ルートを選択しなければなりません。
- 専門学校(2年)卒業ルート
- 短大(2年)卒業ルート
- 大学(4年)卒業ルート
- 通信制大学(2~4年)卒業ルート
- 保育士経由ルート
ここでは、各ルートのメリット・デメリットを交えつつ、5つのルートをご紹介しています。
幼稚園の先生への最適な道を見つけて頂けたら幸いです。
社会人から幼稚園の先生を実現する5ルート!
幼稚園の先生として働くには「幼稚園教諭免許状(国家資格)」が必要ですが、社会人からの取得は、経済的にも労力的にも厳しいのは確かです。
ゆえに、あなたの現在の状況や未来を見据えた上で、慎重に判断して欲しいと思います。
※学校に通って免許を取得する場合は、「幼稚園教諭養成課程のある学校」が条件となる!
専門学校(2年)卒業ルート
卒業と同時に「無試験」で「幼稚園教諭二種免許状」が取得可能。基本的に試験がないので入学が容易。社会人との両立は難しく、会社を辞める必要がある。ある程度の学費も必要。
短大(2年)卒業ルート
卒業と同時に「無試験」で「幼稚園教諭二種免許状」が取得可能。入学試験がある為、志望する大学によっては勉強が必要。社会人との両立は難しく、会社を辞める必要がある。ある程度の学費も必要。
大学(4年)卒業ルート
卒業と同時に「無試験」で「幼稚園教諭一種免許状」が取得可能。入学試験がある為、志望する大学によっては勉強が必要。社会人との両立は難しく、会社を辞める必要がある。専門・短大以上の学費が必要。
通信制大学(2~4年)卒業ルート
卒業と同時に「無試験」で「幼稚園教諭二種 or 一種免許状」が取得可能。基本的に書類選考のみで入学可能。社会人との両立が可能で、働きながら免許取得を目指せる。専門・短大と同等、またはそれ以上の学費が必要。
保育士経由ルート
社会人として働く傍らで「保育士資格」の取得を目指し、資格が取得できたら会社を退職して保育士として働く(3年以上)。その後、幼稚園教員資格認定試験を受け、「幼稚園教諭二種免許状」の取得を目指す。経済的な負担は全ルートで圧倒的に安価。
参考幼稚園教諭免許状「一種と二種の違い」と「メリット・デメリット」に迫る!
続きを見る
各ルートの詳細を知ろう!
社会人から幼稚園の先生を目指すには、「社会人を辞めて学校に行く」「通信制大学に通って社会人との両立で目指す」「保育士を経由する」のいずれかになります。
最短ルートは会社を辞めて学校へ!
会社を辞めて学校に通う場合、収入がゼロになり、更に学費も必要になるので、経済的な問題を解決できるかどうかが焦点となります。
また、一度社会から離れることになるので、一定のリスクが伴い、途中で投げ出すことは許されません。
しかし、専門・短大を選択すれば、2年という短期間で免許が取得できるため、幼稚園の先生への道は早く開けます。
4年制大学に関しては、「試験勉強の必要性」「入学難易度」「学費」「4年という歳月」などを考えると、現実的ではないのかもしれません。
ゆえに、二種免許で問題がないのであれば、専門学校(低コスト・短期間・専門学習・就職有利)が最適だと言えそうです。
堅実だが覚悟が必要な通信制大学ルート!
会社員との両立を考えると、通信制大学を利用するのが堅実な選択となります。
通信制大学
取得する免許の種類(1種 or 2種)と、個人の最終学歴で卒業までの必要単位数と期間が変化する!
但し、社会人との両立が大変なのは言うまでもありません。今まで自由に使えていた時間を、勉強に充てる必要があります。
「会社、勉強、会社、勉強...」というサイクルに耐え、覚悟を持って臨める人だけが目標を達成できる厳しい道です。
また、4大とまではいかないまでも、ある程度の学費も必要となります。(給料の大部分を学費に充てる必要があることも...。)
経済的だが長い道のりとなる保育士経由ルート!
最も経済的で保険的な意味合いも強いのが保育士経由ルートです。
保育士資格は学校に通わなくても、ユーキャンなどで取得可能なので、社会人との両立が可能です。
また、保育士の仕事に満足できれば、「そのまま保育士として働き続ける」という選択ができるのも魅力です。
経済面に関しては、他のルートとは比較にならないほど「低コスト」で免許の取得が可能!
ただ、幼稚園の先生になることを考えると、何段回もの壁が待ち受けているため、結構な歳月を要します。
- 保育士資格取得
- 保育士として3年以上従事
- 認定試験合格
ゆえに、順調に進んでも5~6年は必要なので、現在の年齢によっては厳しいかもしれません。
幼稚園によっては、年齢によって選考を突破するのが難しくなる可能性もあります。
参考幼稚園教諭と保育士の難易度比較【取得しやすい資格はどっち?】
続きを見る