転職の面接では、入社意思の確認が行われるのが一般的です。
特に、採用者を決定する最終面接では頻出の質問ですね。
- 当社に間違いなく入社していただけますか?
- 内定となった場合、入社意思はどの程度ありますか?
応募企業が第一志望であれば、「はい、喜んで入社いたします!」の一言で終了ですが、難しいのは「志望度の高い企業」を並行して受けている場合です。
内定獲得を考えた場合、どう答えるのが正解なんでしょうか?
企業側の質問意図と共に、NG・OK回答例を交えて詳しく解説していきます。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
適切な回答を準備するため、まずは、企業の質問意図を把握しましょう。
質問意図
- 現在の活動状況について語ってもらった上で、素直な気持ちを聞かせて欲しい
- もちろん、「御社で働きたい!」という強い意思も示して欲しい
企業としては、「素直な気持ちを聞かせて欲しい」と考えています。
内定欲しさに「はい、100%入社いたします」などと答えておいて、「いざ内定が出たら辞退」なんてことになると、後々のトラブルにも発展しかねません。
ゆえに、今の心境をプラス方向に素直に語ることが正解です!
但し、いくら素直にとは言っても「御社は志望度が低いので、他社の状況次第です」といった回答がNGなのは言うまでもありません。
企業は、以下のような人を雇いたいとは思わないですからね。
- 志望度が低い人
- 優先順位が低いことが分かる人
- 滑り止め感覚で受けている人
ここは、第一志望でなかったとしても、応募企業で働く意思を持っていることを伝える必要があります。
今ここで確実に入社するとは即答できませんが、私の中で優先度が高い企業の一つであること、御社で〇〇をやってみたい気持ちがあることに間違いはありません。
仮に、プラス方向で素直に語ったのに不採用となった場合は、「その会社とは縁がなかった」と結論付けるしかありません。
NG回答例
実際の面接の場でよくある「NG回答」について見ておきましょう。
NG例①
はい、間違いなく入社いたします。(内定欲しさに嘘を付く)
内定目的の「断定的表現(絶対、確実、100%など)」や「嘘」は避けましょう。
あなたの言葉を信じ、確実に入社してくれることを前提に内定を出すことも有り得ます。万一、辞退の必要性が生じた時に断り辛いですし、トラブルにもなり兼ねません。
NG例②
それについては内定が出てから考えたいと思います。
この種の、「内定が出てから考えます!」といった主旨の回答もおすすめできません。
応募者からすると当然の権利ですが、「入社意思が低い」と捉えられ、評価を落とす可能性があります。
NG例③
それって、今すぐ確約しなければいけないことですか?
もちろん、質問の趣旨をはぐらかし、面接官に不信感を抱かせるような発言もNGです。
ます間違いないく不採用となるでしょう。
OK回答例
OK例文から回答のポイントを探りましょう。
OK例(他社と比較したい場合)
正直に申し上げて、今この場で「間違いなく御社に入社します」とは申し上げられません。もちろん、内定をいただけることは大変光栄なことですし、御社が「働いてみたいと強く思う企業」であることに間違いはありません。
ただ、約3年前の就活(前回の転職)で「企業選びがうまくいかなかった」という反省の念がありますので、ここは次の進路として慎重に検討させていただければと思います。
現在の気持ちを素直に語り、入社意思も示しているので、不信感をもたれることはないでしょう。
また、「慎重に検討したい」との理由もはっきりしており、企業側も理解を示してくれるはずです。
OK例(第一志望)
御社で働かせていただくことを第一としていますので、内定をいただきましたら入社させていただきます。
第一志望の場合は、端的にこの回答で問題ありません。
この質問の回答ポイントは以下の3点です。
- 現在のキモチを素直に語る
- 入社意思があることを示す
- はっきりとした意思が示せない場合は、理由を添える
他にも志望度の高い企業を並行して受けている場合は、このポイント満たした答えを提示しましょう。