中途採用において採用側が最も知りたいのが「職歴」です。
基本的に転職では「職務経歴書」の提出が必須なので、履歴書の職歴に関しては入社・退社の事実を記入しておけば問題ありません。要は「どんな会社で、どれだけの期間働いていたのか」が相手に伝わればOKだということです。
ただ、書き方によっては上手くアピールできますし、一定のルールが存在するのも確かです。社会人としての常識を疑われないよう、ルールに乗っ取った書き方で記入したいですね。
ここでは、そんな「履歴書の職歴の書き方」について、注意点と各条件に応じた書き方をお伝えしていきます。
職歴を記入する際の注意点
履歴書の職歴記入に関して、全ての人に当てはまる共通の注意点です。
- 社員勤務は原則全て記入
- アルバイトでの勤務は原則記入しない
- 異動、転勤、昇進があれば記入
- 会社名は正式名称で記入
- 知名度の低い会社は業種・従業員数を記入
- 入社の記載について
- 退職の記載について
正社員・契約社員・派遣社員で勤務した会社は、期間が短くても雇用形態と共に記入します。
アルバイトは記入しないのが一般的ですが、社員としての職歴が一つもなかったり、応募先の業務内容に通じるものであれば書いても問題ありません。
必ずしも記入する必要はありませんが、会社内でどんな動きがあったのかを分かり易く明示することで、採用側が職務経歴書を読む際に何に注目すべきかのヒントになります。
株式会社を「(株)」、有限会社を「(有)」と略すことはNGです。
株式会社〇〇 入社(アパレル販売職/従業員数500名)
一般的な会社は「入社」、公務員は「奉職」、個人事務所・店舗などは「勤務」、独立の場合は「開業」と記入します。
自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、リストラ・倒産などの場合は「会社都合により退職」、契約・派遣満了の場合は「契約期間満了のため退職」と記入します。
条件別の職歴の書き方
履歴書の職歴記入に関して、様々な条件に応じた書き方の例です。
【派遣で勤務していた場合】
平成〇年4月 株式会社〇〇 入社 (派遣社員として)
平成〇年3月 契約期間満了につき退職
【合併・統合などで転籍となった場合】
平成〇年4月 株式会社〇〇 入社
平成〇年3月 会社合併により株式会社△△に転籍
【社名が在籍途中で変更した場合】
平成〇年4月 株式会社〇〇(現:株式会社△△) 入社
【アルバイトから正社員に変更となった場合】
平成〇年4月 株式会社〇〇 入社 (アルバイトとして)
平成〇年4月 正社員として登用
【家業に従事していた場合】
平成〇年4月 家業に従事(飲食店)
接客・伝票処理・経理を担当
【長期の離職期間がある場合】
平成〇年3月 一身上の都合により退職
資格取得を目指し、専門スクールに通学
平成〇年4月 株式会社〇〇 入社
平成〇年3月 一身上の都合により退職
【異動、転勤、昇進を記入する場合】
平成〇年4月 株式会社〇〇 入社(アパレル販売職/従業員数500名)
〇〇店に配属 接客・在庫管理・AL育成を担当
平成〇年4月 〇〇店店長に昇進 店舗マネイジメント全般に従事
平成〇年4月 〇〇店に転勤 店長として新規店舗の立ち上げに従事
履歴書はあなたのパーソナルデータを伝えるものですから、強くアピールすることを考える必要はありませんが、正しい書き方で記入することを心掛けましょう。
また、採用側は履歴書と職務経歴書を照らし合わせながら見ていくので、年月が異なっているなどの誤りにも注意です。