社会人としての「生涯キャリア」を最大化するには、長期的な視野を持ち、一段ずつ確実にステップアップしていくことが必要です。
そのために、まずは、年代別にどのような「キャリアアプローチ」が望ましいのかを把握しておきましょう。
- 今、自分は何が求められているのか?
- 今、自分は何を成し遂げないといけないのか?
この疑問にしっかりと向き合うことが、生涯のキャリアを最大化する第一歩となります。
20代は川下り!
20代はキャリア形成において「川下りの時期」です。
つべこべ言わずに激流を下る時期で、まずは自分が就いた職務で、徹底的に基本的な仕事をこなしていく!
昨今は、様々な情報が溢れているせいで、以下のような理屈が先行する若手が多いと言われています。
- もっとやりがいのある仕事がしたい
- この仕事をすることに意味があるんですか?
しかし、20代においては、まずは与えられた仕事を150%、200%でやるべきです。100%ではダメで、それ以上の結果で返すことが最重要です。
何故なら、ここでビジネスパーソンとしてのスタートダッシュが決まるからです。
文句ばかりが先に来る人は、結局は100%もできていません。つまり、やるべき仕事もできていないのです。
- 与えられた仕事を、指示通り完遂できない人(100%未満)
- 与えられた仕事を、指示通り完遂できる人(100%)
- 与えられた仕事を、それ以上の結果で返す人(100%以上)
20代でどこに分類されるか、これで今後のキャリアの方向性が決まります。
正直な話、ここでの遅れは取り戻すのは難しいです。
だからこそ、必死に仕事をこなし、会社内での「自分の居場所」を確立することが20代の使命なのです。
30代は山登り開始
30代はキャリア形成において「山登りを開始する時期」です。
20代で激流を下り続けたら、30歳前後でモードチェンジしましょう。これまでは、会社や上司に言われることやり切っていれば合格でしたが、30代になるとそれだけでは不足です。
30代は、目指すべき山の頂を自分で定め、そこに向かい動き始める時期である!
これは、会社や上司の命に背き、好き勝手に仕事をしてもよいということではありません。
上司から言い渡された役割であっても、「自分なりの解釈とテーマを付加して仕事を自分のものとする」ということです。
仕事を「やらされる」のではなく、自分自身のテーマとしてしっかりとコミットする!
会社内での立場や役割を理解し、自分で自分の仕事を決められる人、創り出せる人になることが、30代の目指すゴールとなります。
目指すべきゴールを間違わなければ、自分自身のライフワークがどんなものになるのか、ぼんやりと見えてくるはずです。
もっと言うならば、社内ブランドをさらに押し広げ、これから自分が関わり続けていく業界内での「業界ブランド」を創るべく、意識して行動していきたい時期でもありますね。
40代は登頂制覇
40代はキャリア形成において「登頂制覇、さらに高き山を目指す時期」です。
40代になると、何かしらの山を極めた経験をする時期です。そして、それに満足せず、更に高い山を目指すことが、更なるキャリアアップにもつながります。
- プロジェクトリーダーとして...
- 部の長として...
- あるいは組織の長として...
何か一つ以上の実績を持てるよう努めることが大切です。
それをやり遂げた人は、次の山、次の山へとチャレンジを続けたいですね。
同じ山を登ることの繰り返しではいけません。もっと大きな山へ、別のジャンルの山へと歩みを進めていきましょう。
ちなみに40代になると、頂上に立つ人(社長になる人)も現れます。
頂点を目指そうとする人は、遅くても50代半ばまでに社長デビューすることを想定して下さい。
最後に!
20代~40代の理想的なキャリアプランを、山登り・川下り論で解説してきました。
これまでの時代であれば、「自分のキャリアは会社任せ」でも良かったのかもしれません。定年まで会社が道案内してくれた時代では、それは一つの生き方と言えます。
しかし、社会人人生50年時代と言われる今では、そこまで保証してくれる会社は存在しません!
キャリア意識の低い「言われたことしかできない」という、会社経営に貢献することのない人材を養っておける余裕は、残念ながらどの企業にもありません。
この機会に、しっかりと自分のキャリアを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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