転職の面接においても、プライベートな質問が飛んでくることがあります。
応募者からすると「仕事と関係ないのでは?」と感じるのは確かでしょう。
しかし、面接という場において「お答えできません」と回答するのは適切なんでしょうか?
この疑問については多くの議論がなされていますが、私は以下のように考えます。
内定を第一に考えるのであれば不適切!
こう結論付ける理由をお伝えしていきます。
内定を考えると不適切である理由!
まず一つ理解しておくべきことは、面接は何がどう転ぼうが「選考の場」であるということ。
- 一般的な質問
- プライベートに関する質問
- 雑談
- 世間話
これら全てはあなたを探るための手段です。
つまり、プライベートに関する質問にも「意図」が存在するということです。
- あなたの緊張をほぐしてリラックスしてもらうため
- ストレス耐性を探るため
- あなたの人間性・本質を探るため
- あなたの本音を探るため
面接冒頭でのプライベートな質問は、気軽な質問から入ることであなたの緊張をほぐし、スムーズに進めようという意図が考えられます。
面接経験者なら理解できると思いますが、「何度か受け応えを繰り返す内に緊張がほぐれてきた」といったことがあったかと思います。
要は、これを企業側が意図して行っているんですね。
次に、ストレス耐性を探る意図が隠されている場合もあります。
例えば、「休日の過ごし方」や「趣味」を聞いてくるケースが該当します。
- ストレス発散法を持っているか?
- ストレスとどう向き合っているのか?
これらの点を探っているんですね。
昨今はストレスが社会問題にもなっており、「欝になる」「嫌なことがあるとすぐに辞める」という人が多いため、企業からしても「ストレス耐性」は無視できません。
また、プライベートな質問で「あなたの本当の人間性を探りたい」という意図も考えられます。
これは、昨今の面接には以下のような現実があるからです。
- 書籍やネットを中心に「回答例」が出回っている影響で、当たり障りのない形式的な答えを返す人が多い
- それゆえ、一般的な質問では応募者の人間性を探れない
面接で「雑談」や「世間話」を取り入れる企業が増えていますが、これも同じ理由です。
参考なぜ、面接で雑談・世間話が取り入れられるのか?その理由と対策!
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以上のように、プライベートな質問にも「意図」が隠されているため、これを無視して「お答えできません」と答えることは明らかにマイナスなんですね。
ゆえに、内定獲得を第一に考えるのであれば不適切という結論になるのです。
企業もあなたという人物を知りたい!
仮に、あなたが経営者として採用する側だとしましょう。
- 一緒に働く人が「どんな人なのか」って凄く気になりませんか?
- 自分の経営方針に賛同してくれる人と一緒に働きたくないですか?
- いくら能力が高くても、考え方が違う人とは働きたくないですよね?
恐らく、ほぼ全ての人が「YES」と回答するはずです。
要するに、企業はプライベートな質問を通して、「あなたが本当はどんな人物なのか見極め、自社の社風や配属先にマッチするか」を探っているんですね。
あなたが応募するにあたって「企業」を調べるのと同じようにです。
もちろん「度を超えたプライベートな質問」は問題ですし、聞き方が下手な面接官もいるので、疑問に感じることもあるかと思います。
でも、以下のように考えてみてはどうでしょう?
これから一緒に働く可能性がある人に、少しくらいプライベートなことを知ってもらうのも悪くないか!
既に履歴書で「個人情報」を晒し、面接で「顔」も晒しているわけです。
それ以上に何を警戒することがあるのでしょう。
面接が選考の場である以上、「あれこれと深く考えず素直に答える!」が正しい選択ではないでしょうか。
企業の意図を考えることもせず、一方的な解釈で「お答えできません」と回答するのは得策でないように思います。
もちろん、これはあくまでも私の見解なので、どう判断するかはあなた次第ですが...。