転職の面接では、非正規社員(契約・派遣)として従事した経歴を持つ人に対し、その理由を問うことがあります。
- なぜ、非正規社員(契約・派遣)として働いていたのですか?
- 非正規社員として働いていた期間が長く、正社員としての勤務経験が少ないようですが?
- 正社員になりたいとのことですが、前回の転職時に契約(派遣)を選んだのはどうしてですか?
- 今回の転職で契約社員から正社員を志す理由はありますか?
- 今回の転職で派遣社員から正社員を目指すのは何故でしょう?
面接ではこの種の質問を投げかけられるのですが、そうすると何故か「契約(派遣)」という経歴に劣等感のようなものを持ってしまう人が多い。そして、「やっぱり正社員経験がないと駄目なんだ...」「契約(派遣)は評価されないんだ...」と連想してしまい、しどろもどろの内に面接が終わってしまうのです。
これ、本当にもったいない!
何故なら、採用側の企業は「非正規社員(契約・派遣)」として働いてきた人を貶めたいのではなく、非正規社員(契約・派遣)としてどんな仕事をしてきたのか、を聞きたいだけだからです。だから、「正社員になれなかった自分はやっぱり駄目だよな...」というネガティブモードは絶対に出してはいけないのです。
- 正社員としての経験 ⇒ 善(企業に評価される)
- 契約(派遣)社員としての経験 ⇒ 悪(企業に評価されない)
この認識はきれいさっぱり忘れて下さい!
転職の実現に「雇用形態」は関係なし!
今の時代、契約(派遣)社員として仕事に従事する人が数多くいるわけですが、非正規であろうと、正社員並みもしくはそれ以上に「仕事で結果を出している人」がいることを採用側は知っています。
そして何よりも、採用の本質というのは、「雇用することで自社に利益となる人材を採用すること」にあります。つまり、求職者の過去の「雇用形態」なんてものはどうでもいいことなのです。たとえば、「前職が正社員で能力が低い人」と「前職が契約(派遣)社員で能力が高い人」がいた場合、企業は間違いなく後者を採用するのです。
これが採用の実態なので、契約(派遣)社員であったことを問われても、卑屈になることなく、仕事への真剣な想いや取り組む姿勢、実績などを具体的に堂々と語るようにして下さい。
この回答例のように、少し強いレベルのアピールをしても問題ありません。
結局、採用側は「応募者が契約(派遣)についてどう考えているのか」「契約(派遣)という雇用形態の中でどのレベルの仕事をしてきたのか」を知りたいだけなのです。これを理解せずにネガティブモードに入ってしまうと、採用側はその動向を絶対に見逃しません。
転職において、転換(非正規社員 ⇒ 正規社員)を目指す場合に問われることが多い質問ですね。
頻出の質問なのでしっかりと回答を準備しておくことはもちろんのこと、ありきたりな回答(給料がいいので、安定しているので、優遇されているので)を一言で終わらすのは避けて下さい。
正社員として働くことに対する「自身の想い」をしっかりと伝えることができればOKです。