応募企業の情報を収集して「ネタ」を拾い、面接で適切なアピールをする!
面接前に企業研究を行う最たる理由はこれです。
応募企業について深く理解すればするほどに適切なアピールができ、採用担当者に「うちの会社をよく研究しているな」と感じさせることができます。また、熱意も伝わりやすく、語る言葉に説得力を持たせることにも繋がります。
ここでは、面接前に行う企業研究について、その「やり方」と「ポイント」について詳しく解説してきます。
1.企業研究の目的
冒頭で、企業研究を行う理由は「応募企業の情報を収集して適切なアピールをすること」とお伝えしました。あなたは「適切なアピール」と聞いて、それがどんなアピールを指すのかぱっと思い浮かぶでしょうか。実は、この適切なアピールこそ、合否を分ける重要なポイントなのです。
転職における適切なアピールとは「企業が求める経験・スキルをアピールすること」を指します。
基本、中途採用は即戦力を求めているため、「企業が求めていること」と「あなたができること」がマッチしてはじめて採用となります。その為、応募企業が求めていないこと、応募企業では必要のないこと、をアピールしても意味はありません。これが、ポテンシャルだけで採用する「新卒採用」との大きな違いでもあります。
つまり、企業研究とは「企業が求めていることを探る為に行う」というのが主目的であり、それが最重要ポイントでもあります。ただ闇雲に「企業HPを閲覧して情報を詰め込む」というものではないんですね。転職の成功には「企業研究と自己分析が必要不可欠だ!」と言われる理由がここにあります。
2.企業研究のやり方とポイント(企業HP)
企業研究を行う媒体として最も代表的なのが「企業HP」になります。
これに関しては、大方の人が閲覧しているでしょうし、採用側も「当然、企業HPくらいは見てきているだろう」と考えています。その為、面接に臨むならば100%実施すべき最低限の企業研究とも言えます。
そのポイントは、応募先企業のHPは隅々まで読み込むことにあります。会社概要、事業内容、商品・サービス、ニュースリリースを確認するのはもちろん、以下の項目まで目を通しましょう。
- 社長あいさつ
- 取引先
- 新卒採用ページ
- ブログ、Twitter、Facebook
社長の価値観や考え方が書かれており、会社の方向性や求める人物像を想像することができます。
あなたが何らかの縁を持っている業界や会社がないかをチェックしましょう。縁があれば、それをアピール材料として追加できます。また、取引先の業種や属性から、その会社がどんな分野に強みを持っているかも把握できます。
転職者には関係がないと思われがちですが、学生でも理解しやすいように業界や事業内容、将来性について詳しく解説されており、非常に参考になります。また、社員の声が掲載されていることが多く、社風や仕事の流れを掴むことも可能です。
SNSは一般社員が更新していることが多く、社風がもろに出ていることもあるので参考になります。また、最新のニュースが投稿されていることが多く、タイムリーな話題を把握するにも最適です。
企業HPとSNSは非常に有効な企業研究媒体なので、見逃さないようにしましょう。
3.企業研究のやり方とポイント(ネット情報)
企業HPには載っていない情報や業界情報をネットで収集することも大切です。
社名、経営者名、商品(サービス)名などでネット検索し、報道記事、経済誌・業界専門誌などの紹介記事、ユーザーの口コミ情報などを参照しましょう。また、業界の動向も「〇〇業界 動向」で検索して掴んでおきたいですね。
ここでの重要ポイントは「業界でのポジションや同業他社との違いを把握すること」となります。この点をしっかりと押さえることで「説得力のある志望動機(御社は他社と違って〇〇が優れているから志望したんだ)」を創出することができます。
4.企業研究のやり方とポイント(実地調査)
実店舗を運営している企業、一般消費者向けの商品(サービス)を提供している企業に関しては、実際に店舗に足を運びましょう。商品やサービスを確認するほか、スタッフの接客や業務オペレーションまで観察して研究することです。
実際に足を運んだとなれば、採用側の印象もアップしますし、本気度を示すことにもなります。それを面接で交えて話すことで説得力も格段にアップします。
また、面接にて「店舗(商品)を利用したことがありますか?」「利用してみてどう感じましたか?」と質問されることも多々あります。そこで、「利用したことがない」となれば、それまでに語った内容の信憑性を疑われる可能性があります。
採用側は「本当に自社に興味があれば、店舗にくらい足を運ぶだろう」と考えているものです。
また、実際に足を運ぶことで社風を把握できますし、あなたの想像と一致しているかも確認できます。色々な意味で重要な実地調査ですから、可能な限り足を運ぶようにしましょう。
ここでの重要ポイントは「面接では実地調査の結果を交えて語り、話す内容に説得力を持たせること」となります。特に志望動機に織り交ぜると有効ですから、その点を意識しながら調査しましょう。
転職活動は複数の企業を並行して進めることが多く、全ての企業のHPを閲覧するだけでも結構な負担となります。ただ、面接では企業(業界)研究の度合いがもろに結果として表れます。ここは、内定を第一に考えるならば「手を抜かずに徹底して行うこと」が求められます。
上記のポイントを押さえた企業研究を行い、万全の状態で面接に臨みましょう!