広告 転職の現実

実力主義に魅力を感じて・・・転職者Aさんの哀れな末路。

ダウン

こんなはずじゃなかった・・・。

実力(成果)主義を掲げる会社に転職した人からよく聞かれる言葉です。

  • 正当に評価されない
  • 会社の評価制度に不満がある
  • 成果に対する給料が低い

こうした不満を抱えながら働いていると、実力主義というものに魅力を感じ、転職に踏み切る人は結構いらっしゃいます。何を隠そう、私もその一人でした。

でも、ここに一つの「大きな落とし穴」があることを知っておく必要があります。

もちろん、実力主義の環境に身を投じ、バリバリ働いて成果を出し、望み通りの給料や地位を得た人もいるでしょう。

しかし、逆に哀れな末路(実力主義の環境や厳しさにやられ、疲弊して再転職の道へ)を辿る人もいます。

割合で言えば、後者の方が圧倒的に多いです。

何故、哀れな末路を辿る人が多いのか?

実力主義の本質を知らないから!

この一言に尽きます。

要するに、実力主義の表部分(成果を出せば、年齢や社歴に関係なく給料や地位が上がる)しか見ていないんですね。

もしあなたが実力主義の会社に転職を考えているのならば、「実力主義とは?」という点をしっかりと見つめ、本当に求めている環境なのかを吟味して下さい。

 

 

実力主義とは?

ビジネス教え

年齢や勤務期間に関係なく、結果を出せば、高い給料を手にでき、短期で昇進も可能!

これが実力主義として誰もが把握している表部分であり、実力主義の魅力ですよね。

しかし、裏を返せば、以下のことを意味しています。

  • 結果を出せなければ、昇進はもちろん、給料は一生横這いである!
  • 競争に勝てなければ、会社に不必要な人物として、退職に追いやられる可能性がある!

実力主義の会社は総じて離職率が高いですが、ここに原因があるんですね。

仕事ができない人間は、厳しい評価や不当な扱いを受けやすく、極端な言い方をすると「仕事ができない奴は去れ」という雰囲気であるわけです。

また、給料が一生横ばいだと人生が設計できないので、辞めざるを得ないというのも一つです。

  • 完全実力主義を掲げる会社
  • 成果主義が一般的な営業職・外資系企業・ベンチャー

これらの求人が途絶えることのない原因がここにあります。

 

 

競争による疲弊!

実力主義の会社は、構造的に仕事ができない人間は辞めていくので、その穴埋めに「実力主義を求める人間」が絶え間なく入ってきます。

継続的に成果を上げて、競争に勝ち続けなければならない!

これが本当にしんどい!

ある程度の経験や年齢を重ねようと、新たに入ってくるギラギラした若手と戦い続けなければなりません。

また、この環境で生き残っていくには、常に自分の上にいる人物を見据え、その地位を奪っていく必要があります。

その結果、常に競争を強いられる環境に疲弊してしまうんですね。

競争に疲れ果てた...。

仕事ができる人でも、これが原因で辞めていく...。

それが、実力主義の環境というものです。

この環境下で生き残っていけるのは、すぐに大きな成果を出し、早期に経営幹部に昇進するような人物である!

要するに、実力主義というのは、多くの人にとって厳しい環境なんですね。

この事実をしっかりと認識した上でこの環境に飛び込みましょう。

 

 

実力主義を知らない状態で転職して失敗した例

絶望

ここでご紹介するのは、あるベンチャー企業に転職した「Aさん」のケースです。

Aさん

ここ数年で大きく成長したネット系ベンチャー企業がありました。社員は切磋琢磨して成果を競い、その結果、同社のサービスは好調で、メディアでの露出も多く、人気企業となっていました。

この会社に憧れた抱いた大手企業出身のAさんは、年齢は30歳、仕事もできて優秀な方です。ヒューマンスキルも高いので即内定となり、当ベンチャー企業への転職が決定しました。

ですが、残念ながら早期に退職することになったのです...。

その理由は、「社風が合わなかったから」というもの。

どうしてこんな結果に終わったのかというと、Aさんが「成果主義のベンチャー企業」を理解していなかったからです。

たとえば、ベンチャー企業と言えば、どんな人が働いているでしょうか?

若い人材が多く、大手企業よりも自由な社風が想像できます。急成長した会社なので、転職組も多く、色々な文化が融合していることも考えれます。

一見プラスにしか見えない環境ですが、急成長した自由な社風は、組織として未整備であることが挙げられます。企業は成長の過程で組織化を志向しますが、組織化するということは、代替えが利き、安定することを意味します。

要するに、Aさんはこういった未整備な組織化されていない環境に馴染むことができず、仕事以前に社風に違和感を覚えてしまったのです。

また、一人当たりの負荷も大きく、ハードワークを強いられる環境は、Aさんにとっては苦痛でしかありませんでした。

良くも悪くも組織化された環境での就業が身に付いており、仕事のスタンスは受け身です。そのため、自発的に動くことが求められる環境で何もできず、社内で浮いてしまい、仕事も居場所も自信も失ってしまったのです。

実力主義を問われる会社とは何か?

その意味を知ったのが転職した後では遅すぎます。

ただ単に実力主義への憧れだけでは、Aさんと同じ末路を辿ることになります。

  • 実力主義の環境は、本当に自分が求めている環境なのか?
  • 継続的な競争を乗り切る自信と覚悟があるのか?

この問いを自分自身に投げかけて下さい。

若気の至り的な、安易な発想で「実力主義」を志向しないことです。

逆に、しっかりと理解した上で飛び込むのであれば、これ程に大きなチャンスを秘めた職場は他にありません。

 

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