転職において最も重要な書類となるのが「職務経歴書」であり、ポイントを押さえた書類を作成することが選考を通過していくキモとなります。
ここでは、営業職の職務経歴書の書き方とポイントをお伝えします。
重要ポイントをしっかりと押さえ、勝ち残る職務経歴書を作成しましょう。
営業職の職務経歴書のポイント
まず、営業職の経験を正確に伝えるためには、大きく分けて以下の4つのポイントを押さえておく必要があります。
- 何を売ったか
- 誰に売ったか
- どれだけ売ったか
- どんな方法で売ったか
有形商品か無形商品(サービス)か、高額商品か低額商品か、消耗品か耐久品か、など。
個人か法人か。個人であれば年齢層、性別、属性など。法人であれば顧客の業種、職種、部門など。流通業界対象であれば、量販店か個々の店舗か。対象エリアも記載。
顧客数、売上、目標達成率、前年対比、売上アップ率など。
新規開拓か既存顧客のフォローか、来店型か訪問型か、反響に対応するのかこちらからのアプローチか、商談にかける時間など。
これら基本情報にプラスして「どんな営業戦略のもとで活動してきたのか」「どんなスタイルで顧客との関係を築いてきたのか」「どんな工夫を凝らしてきたのか」を記載。
これら4つのポイントを記載して「あなたがどんな営業をしてきたのか」を明確に伝えることが重要です。
成果としての「数字」だけでなく「行動」を伝える
そして、特に企業が注目しているのが「4」となります。
もちろん、営業である以上「3」の実績も重要なんですが、採用側は「3」に記載された実績をそのまま受け取ってくれません。なぜなら、職務経歴書に書かれた「数値」は盛られていることが多いことを知っているからです。更に、その実績が「個人の営業力」によるものなのか、それとも「会社の知名度」や「優れたシステム」によるものなのかが判断できないからです。
ですから、「3」で書かれた実績をどのように挙げたのかという「4」が注目されるわけです。
採用側は「自分なりに戦略を立て、工夫しながら活動してきたのか」「その能力(スキル)が自社でも活かせるのか」を経歴書から読み解こうとしています。
つまり、営業職としての職務経歴書は、「活動方法 ⇒ 工夫 ⇒ 成果」というストーリーが見えるように作成し、成果としての「数字」だけでなく「行動」を伝えなければなりません。そして、「自分だからこそ、3で掲げた成果を出せたんだ!」とアピールする必要があります。
その結果として、採用側に「この人は個人的に強い営業力を持っている」「自社でも優秀な成果(前職と同様の成果)を出してくれるだろう」と思わせること。これが採用へと繋がる重要な鍵となります。
勝ち残る営業職の職務経歴書
営業職の職務経歴書のポイントは、以下の要素が読み取れるかどうかです。
作成した経歴書を採用側の立場になって読み返し、それが実現できているかを確認しましょう。
- どんな営業をしてきたのかが明確に伝わるか
- どれくらいの成果を挙げたのかが明確に伝わるか
- 成果を出したプロセス(戦略・行動)が具体的に記述されているか
- 応募先でもそのプロセスを活かして成果を出せることが伝わるか
再度お伝えしますが、採用側は「社内No.1」「売上〇%UP」「表彰された」などの数値実績ではなく、「プロセス(戦略・行動)」に最も注目しています。
それを念頭に職務経歴書を作成しましょう。
それがあなたを勝利に導きます。