今や、転職エージェントは大多数の転職希望者が利用するサービスとなっています。人材を求めている企業と転職希望者をマッチングする存在で、自分の経験やスキルを活かせる職場を探す上でも重要な役割を果たしてくれます。
ただ、転職希望者の中には、エージェントに対して強い「不信感」を持っている人もいるのが実情です。「適当にあしらわれた」「期待通りのサポートが受けれなかった」「希望を外れた求人ばかり紹介してくる」など、過去の利用経験から、親切なサポートは期待できないし、信用なんてとてもできない、と考える人がいます。
確かに、転職エージェントの中には信用できない会社や担当者が存在するのも事実かと思います。でも、どんな業界でもそうであるように、転職エージェント(担当者)にも、能力やモチベーション、倫理観で大きく個人差があります。
それ故に、転職エージェントを総じて「信用できない」「使えない」と捉えるのは損な考え方なんですね。
信用するに足る担当者も存在する!
コンサルタントの中には、親身にサポートしてくれたり、求職者の経験・スキル、希望を最大限活かしてくれる良心的な人も数多く存在します。
実際、転職エージェントが使えないと感じるのは、「求職者の希望する業界(職種)」と「担当者の得意な業界(職種)」がマッチしていないことが原因であることも多いです。エージェント側はこれを防ぐ為、求職者の登録内容(希望)に即した人物を割り当てるようにしていますが、やっぱり完璧ではありません。
これ、裏を返せば「自身の希望する分野に強みを持つ担当者なら、期待通りのサービスが受けられる可能性が高い」ということを意味しています。それ故に、最初から「信用できない」「利用する価値無し」と考えるのは早計なんですね。
転職エージェントを信用できないのは、信用するに足る担当者に出会えていないだけかもしれない・・・。
転職支援サービスはビジネス!
転職エージェントに不信感を抱いている人の中には、相手に対して過剰な期待を持っていることも多いです。転職エージェントというのは、転職先が決まるまで手取り足取り面倒を見てくれるサービスではありません。
転職支援サービスは、あくまでもビジネスです!
求人依頼企業から対価(料金)を得ている以上、企業からリクエストされた求人案件に見合う人物を紹介するのが第一の仕事です。つまり、求人依頼企業が「第一の顧客」であり、求職者は「第二の顧客」という位置付けです。それ故に、求職者が「企業の求める基準を満たす人物」であってはじめてサービスが提供されるんですね。
よく、「希望に見合う求人を紹介してくれない!」なんて不満を持つ人がいますが、これは、紹介してくれないのではなく、紹介できないというのが実際です。何故なら、「あなたの市場価値・希望 ≧ 企業の求める基準」が成立すれば、売上に繋がる可能性があるので、エージェントは絶対に紹介するからです。
つまり、希望に見合う求人の紹介を受けれないのは、求職者の「高望み」や「市場価値」が原因であることも多いんですね。
転職支援サービスはビジネス!
求職者は第二の顧客!
紹介される求人はあなたの市場価値に依存する!
エージェントを利用するにあたっては、この認識をしっかりと持っておく必要があります。
求職者側も売り込みが必要!
前述した内容から明確なことは、「求職者は転職エージェントに自分を売り込む必要がある!」ということです。忍耐強く付き合うことで信頼関係を築ければ、より良いサービスが受けられるものです。
でも、求職者の中には、最初から「信用できない」と決めつけて感じの悪い態度を取ったり、エージェントの存在を無視して、企業とのやり取りを勝手に進める人もいます。これでは、信頼関係を築けるはずがありません。担当者も人間ですから、信頼関係を築いていかなければ、親身な対応は望めません。
実際、担当者と企業の間に強い信頼関係があり、求人案件への応募時にエージェントの後押しに助けられることも少なくありません。それ故に、転職支援サービスを最大限享受するには、自分をしっかりと売り込み、「あなたにこそ担当して欲しいんだ!」と信頼を示すことも大切です。