転職エージェントは他の転職媒体と一線を画すサービスなので、「掛け持ち」を躊躇ってしまう人が多いのも事実です。また、転職サイトなどと比較すると、負担が大きいので「掛け持ちが難しい」という側面もあります。でも、それでも、「掛け持ち」を基本方針として検討して欲しいと思います。
何故なら、転職エージェントには以下の特性が存在するからです!
- マッチする求人は想像よりもずっと少ない
- 継続的な求人紹介は望めない
- 掛け持ちすることで担当者に優劣を付けることができる
詳しく解説していきます。
1.マッチする求人は想像よりもずっと少ない
転職エージェントとは、あなたの市場価値、キャリア、希望を考慮した求人をマッチングしてくれるサービスです。でも、紹介される求人の全てがあなたの希望通りかというと、そんなことはまずありません。15社程度紹介されたとして、応募したいと感じる求人が2、3社あればいい方です。
これが転職エージェントの実態です!
- あなたの希望と完璧にマッチさせるのは腕利きの担当者でも難しい
- あなたの希望とマッチする企業が存在するとは限らない
- エージェントは営利ビジネスなので多少マッチしていなくても紹介する
- 担当コンサルタントは「〇〇件紹介するように!」と会社から命令を受けている
これらの理由が相まって「マッチする企業(応募を前向きに検討できる企業)」というのは想像よりも少ないのが実情です。それ故に、1社だけで転職を完結できるのは稀なことであり、応募先を増やす為にも「掛け持ち」が必要なんですね。
これが一つ目の理由です。
2.継続的な求人紹介は望めない
基本的に転職エージェントは、面談前後にどばっと求人が紹介されますが、その後は紹介数、頻度がとてつもないスピードで目減りしていきます。それ故に、1社に固執していても意味はなく、時間の経過と共に利用価値も減少していきます。
転職サイトのように、「毎週新着求人が挙がり、更新されていく」といったニュアンスはエージェントにはないので、継続利用には適していないんですね。現に、規定月数を超えると相手にもされません。
求人紹介を受ける!
応募を検討する!
良い企業がない!
求人紹介もない!
はい、次!
こんな風に速攻性をもって行動していく必要があります。
継続性のないサービスなので、掛け持ちは当たり前でもあるんです。
これが二つ目の理由です。
3.掛け持ちすることで担当者に優劣を付けることができる
転職エージェントは「どの会社を使うか」よりも「どんな担当者に当たるか」の方が遥かに重要になります。何故なら、あなたの希望を聞いて求人をマッチングする、内定獲得に向けて支援する、これ全て担当者の「力量」や「やる気」次第だからです。
最悪なのが、仕事もできない、やる気もない、そんな担当者に当たった時です。いくら評判の良いエージェントを利用しようと、あなたの希望通りの転職が実現できる可能性は極めて低くなります。それ故に、「どんな担当者に当たるか」は極めて重要で、使えないと判断したら速攻で切っていく必要があるんですね。
要は、転職者側のあなたも「担当者を見極める必要がある」ということです。
これを実現する手段として「掛け持ち」が最適なんですね。実際、掛け持ちして複数の担当者と会うと、本当に優劣がよく分かります。親身にフォローしてくれる、信用できる、頼りになる、そんな担当者に出会うと、転職の実現がぐっと近いものになりますからね。
これが三つ目の理由です。
最も重要な掛け持ち理由と言えるかもしれません。
転職エージェントの「掛け持ち」を推奨する理由は理解いただけたでしょうか?
転職エージェントは掛け持ちしてもOK!
転職エージェントを掛け持ちするのは当たり前!
転職エージェントは掛け持ちすべき!
これが最も伝えたかったことです。
同時期に掛け持ちするのが難しい人も、一つの会社に固執せず、価値が目減りしてきたら速攻で次を検討するよう行動して下さい。もちろん、エージェントと並行して他の媒体(転職サイトなど)での活動も進めることが大切です。
転職エージェントは特別なサービスだと思われがちですが、求職者からすると一つの求人媒体に過ぎません。だから、自分の転職の成功だけを考えて賢く使ってやればOKです。