転職先が決まり、退職することを会社・同僚・取引先に伝えると、大抵は聞かれます。
「どこの会社に決まったの?」
実際、良い転職ができたと感じている場合、つい話したくなることもあるでしょう。
でも、転職先は既存の会社だけでなく、身内以外の誰に対しても伏せておくことを推奨します。
- 転職先を言うことに一切のメリットがない
- 入社前の段階で社名まで公表すると、他人から足を引っ張られる可能性がある
ゆえに、転職先で初日を迎えるまでは、「転職先は言わないで伏せておく」というのが正しい選択です。
これが意味するところを詳しく見ていきましょう。
転職先を伝えることで発生するリスク!
たとえば、転職先に「怪情報」が出回るのはその一例です。
これから辞める会社の同僚や取引先の中には、あなたの転職先に知り合いがいるケースもあります。
その場合、その人物を通して、あなたの情報が入社前に出回ってしまうことがあるのです。
要は、良いこと・悪いこと、過去の職場での評判など、いろいろと噂される可能性があるということ。
これが転職先であなたを苦しめる原因となります。
良い評判も危険!
一見、良い評判なら問題ないと思うでしょうが、それですらマイナスに作用することがあります。
例えば、同僚が良かれと思って以下のような情報を与えたとしましょう。
- 凄く仕事ができる奴がいく
- うちの会社でNo.1
こんな情報を流されてしまうと、入社直後から過度な期待を掛けられてしまいます。
結果的に、「なんだ想像していたほどでなかったな」なんてことになると、あなたを見る目が失望へと変わることも。
このように、転職先を打ち明ける行為には、情報漏れによるリスクが伴います。
転職先には心機一転、気持ち良く入社したいですよね?
この問いに「Yes」と回答するのであれば、如何なるリスクも犯すべきではありません。
不穏な動きをする同僚が現れる!
同僚の中にはあなたの転職先の社名を聞いて、「自分の方が優秀だし自分も応募してみようかな」と、転職先に売り込みをかける人もいます。
自分の周りには絶対にそんな同僚はいない、レアケースだ!
こんな声が聞こえてきそうですが、はい、確かにレアケースです。
でも、本人に悪意がなくても、このご時世「今よりも良い条件で雇用してもらえるなら」という軽い気持ちで、同じ会社に応募書類を送る人は少なくないのです。
油断大敵、障害はどこから発生するか分かりません。
転職先を伝える義務はない!
一つ理解しておくべきは、辞める会社に転職先を伝える義務はないということ。
会社や上司がしつこく聞いてくることもあるでしょうが、「着任前なので、転職先の会社名は控えさせて下さい」と伝えて逃げましょう。
関係が良好な上司や同僚には「水臭いなぁ」と言われるかもしれませんが、そこは分かってくれるはずです。
- 転職先を伝える行為は、リスクこそあれど、メリットはなし
- 転職先を伝える義務はなし
転職先に気持ち良くスムーズに入っていけるよう、リスクは完全に排除しておきましょう。
百害あって一利なし!
これが転職先を伝える行為です。
実際に入社するまでは、親・家族などの身内だけに留めておきましょう。