金融業界と不動産業界は専門性が重視される分野で、「関わってきたプロジェクト」や「成果」が真に問われます。それ故に、職務経歴書ではキャリアの「軸」を明確に示さなくてはなりません。
金融業界の場合は、対象顧客層、扱った金融商品、営業実績などを記します。
不動産・建設業界は、多くの事業者や専門職が連携して動くため、自分の立場や役割、担当業務を明確にすることが重要です。また、関わった物件名・施設名なども記しておきましょう。土地や不動産の仕入れなどを担当していたのなら、人脈や情報ネットワークもアピール材料となります。
- 手掛けた案件・商品
- 課題解決の手法
- 実績(数値で示す)
- プロジェクト概要
- プロジェクト内での役割
- 業務改善などへの取り組みと成果
- 専門性を高めるための学習など
対象顧客(中小企業・大手企業・富裕層など)、金融商品を使った課題解決手法を記すほか、実績や成果を「数値」で具体的に示します。職務経歴書で「売れるRM(リレーションシップマネジメント)」であることを印象付けることが大切です。
所属部署の役割、自身の役割、経験業務、責任の範囲が伝わるように記載します。業務効率化などの改善を提案、実現した経験があれば是非アピールしましょう。更に、使えるアプリケーションやシステムも書いておくのがベストです。
管理していた物件(オフィスビル・マンション・商業施設など)の規模・用途は必ず記載します。業務内容や範囲は、テナントとの交渉、販促、防犯、設備、リーシングなど、企業によって異なるため、経験した内容を網羅するようにしましょう。また、「どんな課題を抱え、どう解決したのか」もアピール材料となります。
管理した工事の案件概要を並べ、その上で管理内容のどの領域(品質、納期、安全、コストなど)を担当していたのかを明記します。読み手のことを考え、物件ごとに一覧表などにまとめると良いでしょう。