転職をする上で「コネ」はプラスに働くのか?
この問いに対する答えは「YES」です。
- 知り合いから紹介を受けた
- 元上司(同僚)がいる
- etc...
これらのコネクションは、採用の判断に大きな影響を及ぼすからです。
また、企業からしても「力量」や「性格」をある程度把握した状態で採用できるので、採用リスクを軽減できるメリットもあります。
コネ入社には「求職者」と「企業」の双方にメリットがあり、それゆえに「採用確率」が大きく向上する!
ただ、たとえそうだとしても、「コネを使った転職はあまりおすすめできない!」というのがここでのお話しです。
詳しく見ていきましょう。
コネ入社に潜むデメリット!
ぶっちゃけ、コネ入社というのは転職前にしかメリットがありません!
高確率で採用される、ただそれだけです。
ですが、転職後に実際に働き始めると、多くのデメリットを抱えることになります。
- 周囲から厳しい目を向けられる
- 紹介者が辞めた時、窮地に追い込まれる可能性がある
- ハイパフォーマンスを要求される
- 紹介者の立場を考えて仕事をしなければならない
ゆえに、安易な気持ちでコネを利用すべきではないんですね。
各デメリットをしっかりと把握し、熟考の上で判断して欲しいと思います。
周囲の目
たとえば、昔一緒に仕事をしていた上司に引っ張ってもらって入社したとしましょう。
この場合、入社後に「コネ入社」であることは必ずバレます!
もちろん、これは周囲の社員からすると面白くありません。当たり前です、他の社員は、正規の採用活動を勝ち抜いて入社したわけですからね。
すると、以下のようなデメリットが発生するのです。
- 「贔屓するのではないか」と警戒し、あなたに厳しい目を向けることになる
- 最悪のケース、「この人には気を許せない」という目で見られ、仕事がやりにくくなる
一度張られたレッテルを張り替えるのは簡単なことではありません。
たとえ就業環境が悪化しても、その状況に耐えて結果を出し続けることができるのか?
これを自分自身に問う必要があります。
紹介者の状況
紹介者が何らかの事情でいなくなった時、窮地に追い込まれることも...。
- あなたへの扱いが悪くなる
- 敵対勢力から攻撃を受ける
紹介者が失脚した途端に、この種のことが表面化する可能性があるのです。
そんなことはないだろうと思われるかもしれませんが、実際にこうした事例は世の中に蔓延しています。
要求
コネ入社で最も辛いのが、ハイパフォーマンスを要求される点です!
たとえば、「コネで入社したにも関わらず、仕事ができない」なんてことになると、以下の状況を誘発します。
- 周囲から厳しい目を向けられる(可能性大)
- 入社させた「元凶」として、紹介者も苦しい立場に追い込まれる
要するに、あなたのパフォーマンス次第で、自分も紹介者も辛い状況に陥る可能性があるんですね。
あなたは周囲を納得させる結果を出すことができますか?
コネ入社の際に最も考えるべき疑問はこれです。
逆に、周囲を納得させるパフォーマンスを示すことができれば、コネ入社に対する「やっかみ」や「厳しい目」は次第に薄れていくでしょう。
コネ入社に限ったことではないですが、やはり、仕事なのでこの点が最重要となりますね。
紹介者の立場
コネで入社すると、紹介者の立場を考えて仕事しなければならない!
これも、後々あなたの仕事の邪魔になる可能性があります。
- 紹介者に対する、すり寄った行動が求められる
- 仮に転職したくなっても、簡単に辞めることができない
恩義がありますし、紹介者を窮地に追い込むわけにはいかないので、下手なことは絶対にできません。
このように、他者のことを考慮して仕事に向き合わなければならない辛さというものがあるのです。
転職は、勤め先が決定することではなく、転職先で成果を上げてこその成功です。
つまり、入社後こそが重要なわけですが、コネによる入社はその妨げになることが多々あるのです。
ゆえに、以下の結論となってしまうんですね。
結局は「正規の採用過程」を経て入社するのが最善!
転職先の決定にコネは有効ですが、長期的な視点で見ると、実力で転職した方が入社後に働きやすいのは確かです。
この点をしっかりと理解した上で、コネを使うかどうかを判断して下さい。
有効活用できるのであれば、コネを使うことに問題はありません!