昨今、面接で「雑談」や「世間話」が取り入れられるケースが増えています。
企業によっては「志望動機」や「自己PR」などの一般的な質問がなく、面接が終始「雑談」や「世間話」であることも...。
- 何故、面接が雑談なの?
- 仕事と関係のない話をして意味があるの?
- この会社はおかしいのでは?
実際に面接を受けた人は、この種の疑問を抱いたかもしれませんね。
でも実は、「最終面接」や「中小企業の面接」においては、この種のことは珍しいことではありません。
ここでは、採用側の視点から、面接での「雑談」や「世間話」に迫っていきます。
面接で「雑談」や「世間話」が採用される理由!
昨今、採用側は面接に対して以下のような感情を抱いています。
- 誰もが同じような回答をするのでつまらない
- 何を聞いても形式的な答えしか返ってこない
- 応募者の本当の人柄が見えてこない
- まるでロボットと会話しているようだ
面接の質問事項や回答事例がネットを中心にあふれ、大多数の人がその情報を基に回答を準備しています。
この影響で、面接では「個性」や「独自性」が欠如したやり取りが行われ、人間性を探ることが難しくなっています。
ゆえに、企業は一般的な質問では見えてこない、「あなたの本来の姿(人間性)」を雑談や世間話で探っているのです!
事実、ざっくばらんに会話することで、その人物の人となりはある程度掴めますからね。
- 人柄
- 性格
- 考え方
- 社交性
- コミュニケーション能力
- 社風とのマッチング度
あなたも、初対面の人との会話を終えて、「この人は恐らく〇〇的な感じの人だろう」と推測することがありますよね?
慣れてくると印象が変わることもありますが、何となくは初見で掴めるはずです。要は、これと同じことが「面接」で行われているわけです。
最終面接で「雑談」や「世間話」が多いのは、これまでの面接で「能力・スキル」が採用基準に達していることは確認済みなので、最終で人間性を探るためです。
昨今の採用過程で適正検査(性格検査)が取り入れられている理由でもある!
面接での雑談・世間話にはどう対応すべき?
一見すると選考とは関係のないように感じる「雑談」や「世間話」ですが、前述の通り「あなたの人間性を探る」という意図が隠されています。
つまり、一般的な質問と同じように、応募者を見極めるための手段であるということ!
この事実を理解した上で、応募者側の対応方法について考えてみましょう。
雑談・世間話に対しては、素直に会話を楽しむ感覚で臨むのが吉!
普段、友人や同僚と「雑談」をするのに準備なんてしませんよね?
それと同じで、あれこれ考えず素直なあなたを出すのが正解です。硬くならず、笑顔を交えながら話せれば最高です。
一部の情報では「仕事と関係のない質問には答えなくても良い!」なんてことが書かれていますが、私はそうは思いません。
何故なら、回答を拒否すると会話が終了するので、質問意図(応募者の人間性を探る)が満たせないからです。
- 柔軟性に欠ける人だ
- 仕事でも臨機応変に対応できない人かもしれない
こんな風にマイナスに連想され、不採用の確率がUPするだけです。これって、内定を目指す上では避けるべきですよね。
ゆえに、雑談・世間話にも素直に応じることが、対応方法として正しい選択となります。
日常を想像しよう!
あなたが初対面の人との距離を詰めようと、「好きなこと、趣味は何ですか?」と聞いたとして、「特にありません」と不愛想に返されたらどうでしょう。
その人に対してプラスの感情が芽生えますか?
この疑問の答えが全てを物語っています。
雑談・世間話でプライベートなことを語る必要はあるの?
仮に、あなたが以下のように考えるのであれば、「お答えできません」と回答しても問題ありません。
- 雑談や世間話は仕事と関係がない!
- プライバシーの侵害だ!
- プライベートなことには答えなくも良いはずだ!
ですが、極めて高い確率で不採用となることを覚悟しなければなりません。
何故なら、面接という「選考の場」で、マイナス方向に振れる行為をしたからです。
プライベートなことを言いたくない気持ちは理解できますが、ここは少し柔軟に考えてみませんか?
- 既に、履歴書で個人情報を晒し、面接で顔も晒している
- これから一緒に働く可能性がある人たちに、少しくらい自分を知ってもらうのも悪くはない
雑談や世間話で不採用となるのは納得できない!と感じる人がいるかもしれませんが、雑談や世間話から「うちの会社には合わない」と判断された結果なので仕方がありません。
また、昨今は「適正テスト(性格診断)」を使って、これと同じことが行われています。
結局、面接は何がどう転ぼうが「選考の場」であり、一般的な質問、雑談、世間話は全てあなたを探るための手段である!
この事実を忘れてはいけません。
わざわざ面接の場を設け、終始選考に関係のない話をすることは絶対にありません。
ゆえに、雑談・世間話でのプライベートな会話にも素直に応じるのが、対策としては最適ではないでしょうか。
もちろん、度を越えるものは個人の判断で扱いを決定してもらえばOKです。