職務経歴書は自由形式なので、作成方法について諸説が飛び交っています。しかし、これは全ての年代を同時に扱うからで、40代だけに焦点を当てれば効果的な記載方法が見えてきます。
ここでは、40代に求められる「職務経歴書」のポイントをお伝えすると共に、この年代につきまとう「よくある勘違い」についても言及しています。作成ボリュームや構成、記載項目などの基本を押さえ、適切な「職務経歴書」で活動に臨んで下さい。
構成や記載項目の事前準備が出来を左右する!
職務経歴書は、事前準備なしに思いつくまま書き始めても絶対にうまく書けません。
ここは、必須項目とされる「職務要約」「職務詳細」「貴社で活かせる経験・スキル」「自己PR」を順序立てて記載し、読み手を意識した書類を作成する必要があります。また、この年代ならではのハンデやマイナス事由がある場合は、「特記事項」などの項目を便宜追加してフォローすることが求められます。
自由形式だからといって、何でも好き勝手に書いていい訳ではないですし、独創的なものを作成する必要もありません。「採用担当者が知りたい項目を漏れなく盛り込むこと」、これこそが何よりも重要なのです。その意味で上記の5項目を打ち出すことが効果的となります。
転職市場が活性化し、30代・40代に対する需要が高まったとはいえ、この年代が応募できる求人には数多くのライバルが存在します。その為、同じような経験・スキルの持ち主でも、書類作成能力で当落の差が出ることを認識しておくことです。
40代につきまとう職務経歴書に関する勘違い
職務経歴書を作成する際は、正しい認識を持って作成しましょう。
よくある勘違い | 解説 |
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職務経歴書は、市販の履歴書に同封されている用紙に手書きで作成するのがよい! | 40代であればパソコンでの作成が必須です。絶対に手書きのフォームを使用しないこと。 |
職務経歴書は1枚でまとめなければならない! | キャリアが豊富な年代ゆえに、1枚では無理が生じてしまうケースが多い。この年代ならば2枚が適正、3枚までに纏める。重要なのは枚数ではなく、採用側が知りたいことが盛り込まれていること。 |
経験職務を全て詳細に記す必要がある! | 情報量が多ければ良いというわけではない。読み手の心理を考え、応募先にマッチする経験は詳細に、その他は簡素にまとめるのがベスト。 |
色付きの用紙を使うと目立ってよい! | 年代に関係なく、色付きの用紙は絶対にNG。ビジネス経験豊富な40代がこの種のミスを犯すと、一発アウトとなりかねない。 |
他者と差別化するため、構成などは意識せず、独創性を持たせるべき! | 採用担当者が何を知りたいと思っているのか、これを意識して項目を順序立てて作成しないと、単なる事実の羅列となってしまう。独創的な書類は一切求められていない。 |
WEBエントリーの際に記載した情報は、重複するので敢えて記載しない! | 応募書類はそれぞれに完結しておくのが原則。基本的に自己判断で省いたり、他の書類の参照を促すことはNG。人事決定権のある人間は、紙ベースの書類だけにしか目を通さないことも多い。 |