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実力主義に魅力を感じて・・・転職者Aさんの哀れな末路。

こんなはずじゃなかった・・・。

実力主義と言われる環境に転職した人からよく聞かれる言葉です。そしてなぜか「前の会社はこうではなかった」と、不満を持ってやめたはずの会社のことばかり自慢するのです。こうした言葉を発している人は、社内で浮いていて居場所がありません。

「正当に評価されない」
「会社の評価制度に不満がある」
「成果に対しての給料が低い」

こうした不満を抱えながら働いていると、実力主義というものに魅力を感じ、転職という道に踏み切る人も多くいらっしゃいます。何を隠そう、私もその一人でした。でも、ここに一つの「大きな落とし穴」があることを知っておく必要があります。

もちろん、実力主義の環境に身を投じ、バリバリ働いて成果を出し、望み通りの給料や地位を得た人もいます。しかし、逆に哀れな末路(実力主義の環境や厳しさにやられ、疲弊して再転職の道へ)を辿る人もいます。割合で言えば、後者の方が圧倒的に多いのです。

それは、何故か?
実力主義の本質を知らないから!
この一言に尽きます。

要するに、実力主義の表部分(成果を出せば、年齢や社歴に関係なく給料や地位が上がる)しか見ていないんですね。もしあなたが実力主義の会社に転職を考えているのならば、「実力主義とは?」という点をしっかりと見つめ、本当に自分自身が求めている環境なのかを吟味して欲しいと思います。

 

実力主義とは?

実力主義とは、競争が激しい職場環境のことを言います。

当然、年齢に関係なく仕事ができれば、給料も高く、短期で昇進もできます。これが実力主義として誰もが把握している表部分であり、実力主義の魅力です。

しかし、裏を返せば、「仕事ができなければ、昇進することもなく、給料も上がらず、一生横這いだ!」ということを意味しているのです。それどころか、降格処分を言い渡され、給料が下がることもあり、場合によっては退職を強いられることも・・・。

こんな因果が絡まって、実力主義の会社は総じて離職率が高く人の出入りが激しいのです。仕事ができない人間は厳しい評価や不当な扱いを受けます。極端な言い方をすると「仕事ができない奴は去れ」という雰囲気であるわけです。

完全実力主義を掲げる会社、実力主義が一般的な営業職・外資系企業・ベンチャー、これらの求人が途絶えることのない原因がここにあるのです。

継続的な競争に疲弊することも

実力主義の環境が辛いのは、常に競争を強いられている点で、一時的に成果を上げるだけでは事足りず、継続的に成果を上げて競争に勝ち続けなければならないのです。

仕事ができない人間は勝手に辞めていくので、その穴埋めに「実力主義を求める人間」が途絶えることなくひっきりなしに入ってきます。また競争、ずっと競争、勝ち続けるためにはそれ相応の業務量が必要なのは言うまでもありません。結果、この競争を強いられる環境に疲弊してしまうんですね。

疲れ果てた・・・。
仕事ができる人であっても、これが原因で辞めていくことが多いのです。

実力主義の環境って、実はこういう環境です。

この環境下で生き残っている人というのは、とてつもない成果を出して早期に経営幹部に昇進していくような人です。つまり、実力主義というのは、多くの人にとっては厳しい環境なんです。この事実をしっかりと認識した上で実力主義の環境に飛び込みましょう。

 

実力主義を知らない状態で転職して失敗した例

ここでご紹介するのは、あるベンチャー企業に転職した「Aさん」のケースです。

ここ数年で大きく成長したネット系ベンチャー企業がありました。社員は切磋琢磨して成果を競い、その結果、同社のサービスは好調で、メディアでの露出も多く、人気企業となっていました。
 
この会社に憧れた抱いた大手企業出身のAさん、年齢は30歳、仕事もできてとても優秀な方です。ヒューマンスキルも高いので即内定となり、当ベンチャー企業への転職が決定しました。ですが、残念ながら早期に退職することになったのです・・・。
 
理由は「社風が合わなかったから」というものです。
どうしてこんな結果になってしまったのでしょうか?
それは、Aさんがベンチャー企業というものを理解していなかったからです。
 
たとえば、ベンチャー企業と言えば、どんな人が働いているでしょうか。若い人材が多く、大手企業よりも自由な社風が想像できます。急成長した会社ですから、転職組も多く、色々な文化が融合していることも考えれます。
 
一見プラスにしか見えない環境ですが、急成長した自由な社風は、組織として未整備であることが挙げられます。企業は成長の過程で組織化を志向しますが、組織化するということは、代替えが利き、安定することを意味します。
 
要するに、Aさんはこういった未整備な組織化されていない環境に馴染むことができず、仕事以前に社風に違和感を覚えてしまったのです。また、一人当たりの負荷も大きく、ハードワークを強いられる環境は、Aさんにとっては苦痛でしかなかったのです。
 
良くも悪くも組織化された環境での就業が身に付いており、仕事のスタンスは受け身です。その為、自発的に動くことが求められる環境で何もできず、社内で浮いてしまい、仕事も居場所も自信も失ってしまったのです。

実力主義を問われる会社とは何か?
その意味を知ったのが転職した後では遅すぎます。

ただ単に実力主義への憧れだけでは、Aさんと同じ末路を辿ることになります。

実力主義の環境は、本当に自分が求めている環境なのか?
実力主義の環境でやっていく自信と覚悟があるのか?

この問いを自分自身に投げかけて下さい。

 

 


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