転職したいけど・・・を放置すると、いずれできなくなる
転職したいけど、何らかの理由を抱えているために一歩が踏み出せない・・・。
人それぞれ様々な事情を抱えているでしょうし、転職は適当に臨むべきものでもないので、その気持ちは非常に良く分かります。ただ、そんなあなたに伝えたいことが一つあります。
「転職を先延ばしにしていると、転職したくてもできなくなる可能性が高まる!」
まず、転職市場はより若い人材を求める傾向があるので、同等の経験・スキルを持っている場合、可能性、伸びしろ、会社への順応力から若い人材を採用します。つまり、先延ばしにすることは転職市場で有利な「若さ」を失っていくことを意味します。
また、ある程度の社会経験があると、年齢相応のスキル・実績が求められるようになります。仮に年齢や職歴に見合ったスキル・実績がなければ、「能力の低い人」と見なされて採用が見送られます。つまり、職歴が長くなるにつれて高い基準が求められるので、内定獲得のハードルも高くなります。
更に、年齢を重ねていくとプライベートでも様々なことが起こります。その代表例が結婚ですが、「転職したくても動けない」という状況に陥る可能性も出てきます。つまり、外的要因によって転職できなくなる可能性も高まっていきます。
これらの現実を加味すると、転職はより若く、自由な内にやっておくのがベストと言えるんですね。
ですから、あなたが何らかの「転職したいけど・・・」を抱えていたとしても、何とかそれを乗り切って行動することをおすすめします。
ここでは、事情別にその理由をお伝えしていきます。
- 転職したいけど、不安・怖い・勇気がない
- 転職したいけど、スキルがない
- 転職したいけど、会社を辞められない
- 転職したいけど、反対されている
- 転職したいけど、面倒くさい
- 転職したいけど、時間がない
- 転職したいけど、お金が無い
- 転職したいけど、何がしたいのか分からない
1.転職したいけど、不安・怖い・勇気がない
このパターンは不安・恐怖心・勇気など、「心の問題」で動けないパターンですね。転職にはリスクが付き物で、上手くいく保証もなく、今よりも状況が悪化することもあります。それを考えると、この気持ちは非常に良く分かります。
でも、この心の問題は「実際に行動することでしか拭えない」というのが答えです。
いくら時間が経過しようが、誰かに勇気の出る言葉を貰おうが、心の問題は解決されません。実際に自ら行動し、それを体験することでしか「心の問題」を真に解決できる方法はないんですね。
例えば、面接に不安や恐怖を感じているとしましょう。ネット上には「面接での不安や恐怖を和らげる方法」などの情報が散見されますが、それを読んで本当に不安や恐怖が和らぐでしょうか?恐らく、和らがないかと思います。
それは、何故か?
面接の不安や恐怖心を和らげるには、実際に面接を体験して慣れるしかないからです。
今までの人生で、「実際にやってみると大したことはなかった」「何回も繰り返す内に慣れて緊張もほぐれてきた」なんて経験はなかったでしょうか?結局のところ、面接なんかもこれと同じなんですね。
人生において、面接を受ける機会というのはほとんどありません。だから、ほぼ全ての人が不安や恐怖心を抱いています。でも、転職を実現したいのならば、それを抱えつつでも面接に臨むしかないんです。何故なら、不安や恐怖心を和らげてくれるのは実体験でしかないからです。
だからと言って「勇気を振り絞って行動しましょう」と言われても、簡単ではないですよね。
そんな時は、「もっと怖いことを想像する」を一つの考え方として提案します。
是非、心の問題を乗り越えて一歩を踏み出して下さい!
2.転職したいけど、スキルがない
転職はスキル、経験、実績で評価されることが多く、それがないと不利になることは間違いないので、「スキルが足りない」と自分を冷静に分析できているのは素晴らしいことです。
ただ、そんなあなたに問うて欲しいことがあります。
「今の職場で、スキルや実績を積むために全力で仕事ができていますか?」
「今の仕事を続けていれば、1年後に転職市場で評価されるスキルや実績を手にできていますか?」
これに「Yes」と回答できるのならば、「転職したいけど、スキルがない」と感じて動いていないことは正解です。それが整ってから、満を持して転職に踏み切りましょう。
逆に、答えが「No」であるならば、それはただの時間の無駄です。前述した通り、それは「若さの消化」と「年齢に見合った実績がない」に向かっているからです。答えが「No」である人は、今後の転職の為に「働き方」を変えることが必要かもしれません。
また、スキルが足りないという事実を確認する為に、働きながら転職活動してみるのも一つです。あなたの想像以上に評価されるかもしれませんし、想像通り厳しい現実を突きつけられるかもしれません。どちらの結果となったとしても、辞めずに働いていればどうとでも対処できます。
また、本当にあなたには何のスキルやアピールポイントが無いのでしょうか?昇進や数値で示せる実績がなくても、自己分析で上手くそれを創出することも可能です。これに関しては「転職スキル一覧!あなたはスキルがないと思っているだけかもしれない」を参照下さい。
兎にも角にも、スキルが無いと感じて転職に踏み切れないにも関わらず、「ただ何となく惰性で働いている」というのだけは避けましょう。
それは、あなたの転職の可能性を下げる行為でしかありません。
3.転職したいけど、会社を辞められない
何故、会社を辞められないのでしょうか?
「あなたが重要なポストに付いていて、あなたが抜けると業務が滞るからですか?」
「会社や上司から辞められたら困ると言われているからですか?」
実際、あなたのポストによっては、大きな影響が出る会社も存在するでしょう。企業規模が小さな会社では特にそうかもしれません。ただ、普通に会社に属する人で「終身雇用契約」を結んでいる人はいないでしょうから、「辞められない」ということは通常有り得ないと思います。
会社は規定通り事前通知すれば辞めることができます!
私は事情を知りませんから、偉そうなことは言えませんが、そんな私でも言えることがあります。それは「あなたの人生ではないんですか?」ということです。辞めようとまで考えてる会社に人生を振り回されるのはどうなんでしょう。
会社にあなたの人生をどうこうする権利はありません。
会社はあなたの人生ではなく、会社の利益を考えているだけです。
転職したいという思いを持っているが会社を辞められない、だから仕方なく働いている。
こんな状態で働き続け、3年後、5年後に後悔することはありませんか?
これを自分の心に問うて欲しいと思います。
また、会社というものはそんなに「やわ」ではありません。有能な人が一人抜けようが、何とかやっていけるものです。きちんと責任を果たして辞めることは大切ですが、人生の操縦桿は渡してはいけません。
4.転職したいけど、反対されている
これは、なぜ反対されているのか、誰に反対されているのかにもよりますが、基本的には自分の気持ち次第ではないでしょうか。何故なら、前述した内容と同じで「自分の人生だから」です。
他人の意見で人生の重要なことを決めることはおすすめしません。
その選択がマイナス方向に振れた場合、大きな後悔の念が生まれるからです。
ただ、反対意見というものは、それはそれで貴重であったりもします。特に、あなたよりも人生経験が豊富な人の意見は正しいことも多いですからね。ですから、反対意見も考慮しつつ、最終的には自分で決断するという方針がベストではないでしょか。
ただ、家族や大切な人(彼氏・彼女など)がいる人は、転職という行動が「他人の人生にも大きな影響を与える」ので、自分の人生だからは通用しません。
家族や大切な人は、基本的に「転職そのもの」に反対していることは少ないです。大抵は「今の安定が崩れる不安」「経済的理由」「引っ越しなどによる生活環境の変化」を憂慮しています。つまり、転職に伴う不安や心配が拭えないから反対しているんですね。ですから、反対理由を聞いて「不安や心配を取り除いてあげること」が大切ではないでしょうか。
転職が、あなた・家族・大切な人にとってプラスであるならば、反対する理由はありませんからね。
家族の反対にあっている方は「家族持ち転職の秘訣」を参考までにご覧下さい。
5.転職したいけど、面倒くさい
転職活動ははっきり言って相当面倒くさいです。
転職媒体の選択から始まり、企業選び、自己分析、企業研究、面接対策など、実に多くのことをこなす必要があります。また、誰もが避けたい「面接」を受けなくてはなりませんし、不採用となった時の精神的ショックとも戦わなくてはなりません。
それ故に、転職が面倒くさいのは紛れもない事実です!
私はこのパターンで転職したいけどしない人は、そのまま転職すべきでないと考えます。
まず、面倒だからという理由で「転職活動をしない」を選択できる程度なら、今の会社でも充分にやっていけると思うからです。本当に転職の必要性を感じているならば、「面倒くさいかどうか」なんてことは頭に浮かびません。仮に浮かんだとしても、「面倒よりも転職しないことの方が苦痛」となるので行動できるものです。
また、面倒だと感じている人は、転職活動でも手を抜いてしまう可能性が高いです。転職活動に手を抜くと、手を抜いたレベルでも通用する企業にしか採用されません。そして、そのレベルの企業は「今の会社よりも劣ることが多い」という現実があるからです。
転職活動は真剣にやると非常に面倒なものであり、楽な方法は存在しません。
楽をしようとすると手を抜くことしかありません。
結果、上手くいく可能性は極めて低くなります。
ですから、「転職が面倒くさいのならば、転職しない」というのが良いのではないでしょうか。
6.転職したいけど、時間がない
世の中には、「休みがほとんどない」「自由な時間がない」「生活の大部分を仕事に割かれている」という人もいるかと思います。その結果、転職活動ができない、求人を見る暇もない、という状態なのかもしれませんね。
でも、転職したい・・・。
なら、今すぐ転職活動を始めましょう!
時間がないことを嘆いていても、何も解決しません。
それがもたらす結果は「現状維持」だけです。
まず、本当に時間がないのか考えて下さい。
「一日たりとも休みはありませんか?」
「TVを見ている時間はありませんか?」
「スマホでゲームしている時間はありませんか?」
「ダラダラと過ごしている時間はありませんか?」
これらの時間があれば転職活動できますよね。
仕事をしつつ、自分の安らぎとなる自由な時間を転職活動に充てることは辛く大変です。でも、一時の辛さ・大変さよりも、今後長く続く人生の方が大切ですよね。
やりましょう!
現状維持から抜け出す為に!
本当に転職活動に充てる時間がないのかを考えて下さい。少しでも時間があるのならば、その時間を転職活動に充てて下さい。少しずつでも「時間を見つけて活動をスタートさせること」が大切です。
今の時代であれば、通勤時間や隙間時間にスマホで求人を見たり、企業を調べることくらいはできます。まずは、「転職サイト」に登録して、求人を見ることから始めてみてはどうでしょうか。求人閲覧、履歴書・職務経歴書作成、面接対策、歩みは遅くてもいいじゃないですか。
また、本当に時間がない人は「転職エージェント」を利用することをおすすめします。時間がなくて0.5人分しか活動できないのならば、エージェントに0.5人分を埋めてもらいましょう。企業選びを代行してくれますし、書類の添削もしてくれますから、考える時間も短縮できます。
今の時代は、転職サービスが非常に充実しており、スマホを賢く利用することで活動時間を捻出することもできます。時間がないことを嘆いていても何も始まりませんし、何も解決しません。
利用できるものは何でも利用し、少しずつでも活動を開始しましょう!
7.転職したいけど、お金がない
収入を途切れさせなければ良い訳ですよね。
働きながら、転職活動しましょう!
以上です・・・。
「仕事の特性上、働きながらの活動はできないんだ!」こんな声が聞こえてきそうですが・・・本当ですか?やってみましたか?やってみると意外にできますし、採用側も理解しているのである程度の融通は利きます。
どう考えてもそれが無理な場合は、働きながらお金を貯めるしかありません。給料が低いのであれば、生活スタイルを変えて節約で捻出するしかありません。そして、お金が貯まった段階で会社を辞めて活動に臨むことになります。
その場合は、求人閲覧、自己分析、応募書類作成、面接対策など事前準備を徹底しましょう。
会社を辞めた時には、「求人を見て応募するだけ」という状態にしておくのがベストです。
8.転職したいけど、何がしたいのか分からない
あなたに一つ質問をしたいと思います。
「いつ、何がしたいのか分かりますか?」
恐らく、これで悩んでいる人は答えが出せないと思います。でも、答えが出せないのは当たり前のことなんですね。何故なら、「〇〇がしたい!」は考えることで答えが出せるものではないからです。
この疑問は「人生とは?」という類の疑問と同じで、実際に体験することでしか答えは出せません。つまり、世の中の全ての仕事を体験しなければ、「何がしたい」「何が向いている」は分からないんです。あなたは、数えきれない仕事がある中で、ほんの一つ、二つを体験したに過ぎないですよね?だったら、答えが出せないのは当たり前です。
例えば、あなたは小学生の頃に5教科を勉強してきたと思いますが、今なら、何の教科が好き、嫌い、得意、不得意を回答することができると思います。なぜ、答えることができるのでしょうか?それは実際にあなたが体験したからです。
小学校入学前に「あなたは何の教科を勉強したいですか?」と聞かれても答えられませんよね。だって、何がどういうものか分からないんですから。仕事もこれと同じで、やったこともないのに「自分は何の仕事をしたいのか?」が分かるはずはないんです。
つまり、「転職したいけど、何がしたいのか分からない」を放置していても、答えがでることはなく、ただ時間が経過していくだけなんですね。皆が一様に、縁があって入った会社、任された仕事、興味があった業界で働いているだけです。決して、やりたい仕事ををやっているわけではありません。
興味のある方は参考までにご覧下さい。
また、やりたい仕事をするために働くわけではないですよね。仕事の目的は「お金を得ること」であって、強いてはそのお金で人生を設計することが目的のはずです。
そして、転職にはこんな現実もあります。
- やりたいを見つけたとしても、それができる会社に入れるとは限らない!
- やりたいを見つけたとしても、やってみたら違うと感じるかもしれない!
- やりたいを見つけたとしても、それが3年後、5年後、10年後も同じとは限らない!
じゃ、こんな方針でもいいと思いませんか?
- やりたいを無理して見つける必要はなく、やれることをやればいい!
- やりたいを無理して見つける必要はなく、興味がある会社(業界)に入ってみればいい!
- やりたいを無理して見つける必要はなく、与えられた仕事にやりたいを見出せばいい!
まとめ
転職したいけど・・・について事情別にお伝えしてきました。
何か少しでもヒントになったでしょうか。
転職は簡単なことではありませんし、色々な事情があって転職できないということは理解できます。
ここで取り上げた以外の理由で「転職したいけど・・・」を抱えている人もいるかと思います。
でも、転職したいけど・・・を放置しても何も解決しない。
これをお伝えしたかったんですね。
それが生み出すものは「現状維持」だけです。
1年後、3年後、5年後も同じ思いを抱えて働いている未来です。
転職をしたいという思いを抱えているのならば、問題を解決して一歩を踏み出して下さい。